母が死んだ日に父・武雄の首を刺し、川を渡って逃げる神藤家の三兄弟、長男の一郎(大森南朋)・次男の二郎(鈴木浩介)・三男の三郎(桐谷健太)。 | 家庭内暴力 怖ろしい父親 |
一郎は父を刺したナイフを箱に隠し、それを土の中に埋めます。 | 何のために隠すのか意味不明 |
一郎は父に捕まるとその場にあった石で顔面を強打され、左側の額に大きな傷ができました。 | 大人になっても残っている傷跡 |
家に連れ戻された三兄弟は激しい折檻を受け、堪らず一郎はその場から逃げ出しました。 | 江戸時代の牢獄のような折檻 |
二郎と三郎は兄を引き止めようとしますが、一郎はそのまま夜の闇の中へと消えて行きました。 | 戻ったら殺されるかも |
それから30年が経ちました。 | あっという間でした |
暴君であった父が死亡し、葬儀が行われます。 | 30年ぶりに三兄弟集合 |
二郎は町の有力者であった父親の跡を継ぐかのように市議会議員となり、地元市議会の最大会派である大泉一派に加入し、出世コースを這い上がろうとしていました。 | 完全に親の七光り |
三郎は地元暴力団石部組のヤクザ、大迫に雇われる形でデリバリーヘルスの店長をしています。 | 女の子を車で送り迎えする役ですね。 |
二郎は父の葬儀に出席しなかった三郎を呼ぶと、父の遺骨を渡しました。 | KFCの1ピースの骨のような形 |
そして、二郎は大泉が進めているアウトレットモールの誘致建設計画のために父が持っていた土地の権利を自分に譲ってほしいと三郎に話します。 | 自分の出世のためです |
父を嫌悪していた三郎は二つ返事で了承し、二郎のプランは上手くいくはずでした。 | 相続は慎重にした方がいい |
しかし、そこに公正証書を持ったある男が現れ、土地相続の権利を主張。 | 天下の「公正証書」 いわゆる遺言書 |
その男こそ30年前に二郎と三郎を置いて逃げ出した一郎でした。 | 戸籍はそのままなので相続の権利はある |
左額には確かに父に付けられた傷が残っており一郎に間違いありません。 | 前髪で傷を隠している一郎 |
二郎は顧問弁護士の飯田に相談しますが、その公正証書は法的に有効なものでした。 | 生前に父親と一郎は和解していたということか? そのことは説明がない |
父が暮らしていた実家に若い女、サオリと暮らす一郎でしたが、一郎に嫌気がさしサオリは逃げ出します。 | 一郎は覚醒剤中毒 暴君 |
何の因果か一郎は三郎のお店を利用し、実家にお店の女の子・亜矢を呼びますが、薬で幻覚を見た一郎は亜矢に乱暴しました。 | 長男が客で、三男が店長 なんてこった! |
その報告を受けた三郎は飛び起き、怒りに震えながら一郎の住む実家に向かいます。 | |
薬で意識が飛んでいる一郎の姿を見た三郎は何もすることができませんでした。 | 廃人のような表情の一郎 |
その後、一郎から暴行を受けた亜矢はお店を辞めることになり、中華屋で別れの食事をお店の皆で黙って囲みました。 | 三郎の優しい性格が出ている場面 |
二郎は町の治安を維持するために活動している自警団・けやき防犯会のリーダーに就任しています。 | 若手の市議会議員の役割 |
その夜もいつも通り皆で町の見廻りを行なっていましたが、中国人労働者が暮らしている一帯に近付いた時に問題が発生。 | 中国人労働者は屋外で騒いでBBQをやっていた |
騒音苦情が出ていることを彼らに伝えている時に、その日入団したばかりの若者・石原が突如暴力を振るい、そこから大騒動に発展。 | 石原は外国人労働者に対して偏見をもっている |
二郎は騒動を起こした責任を咎められ市議会での立場も危ういものに。 | 出世コースから外れる危機 |
一郎が公正証書によって土地の権利を主張していることに業を煮やした大泉一派の岸は、一郎の権利をどうにか放棄させようと、裏で手回しを行なっていました。 | 岸は若手議員達の指導的立場 ヤクザで言えば若頭 |
三郎がみかじめ料を納めている時に、大迫は一郎が握っている土地の権利を三郎が譲り受けるよう言い聞かせます。 | 大迫はまだ一郎に会ったことがありません |
一郎に土地を譲ってくれるよう頼んだ三郎でしたが、戦争に行った祖父が満州から帰って来て最初に買った土地だからアウトレットモールなんかのために手放すわけにはいかないと一郎はそれを断固拒否。 | それは口実でしょう |
その一郎は多額の借金を抱え込み、ここへ来る前に暮らしていた横浜の暴力団の幹部、湊が借金の取り立てにきていて、苦しい状況のはずでした。 | 一郎は借金返済にこの土地を充当したいと考えている |
その頃、二郎が率いるけやき防犯会が中国人労働者が住んでいる地区を重点的に見廻りしているところを、怪し気に覗く中国人二人組の姿が。 | 先日のお返しですか |
彼らは暴行を受けた復讐として、パチンコで石をぶつけようと狙っていました。 | Y字型のスリングショットのことです |
一つ目の小さな石が外れ、二つ目の大きな石を取るとパチンコを発射。 | |
軽く痛がらせる程度のはずが、石原の左眼に命中し、眼からは止めどなく血が流れ出し石原はその場に崩れ落ちました。 | 痛そうだった |
結果は失明。中国人労働者への世間の風向きも冷たくなってきました。 | 失明……かわいそうに |
三郎は大迫に呼び出され、とある焼肉店を訪れます。 | |
その場で土地の事について聞かれた三郎は、権利を譲ってもらうのも無理でお店もこのまま辞めますと大迫に告げました。 | ヤクザがそんなこと簡単に認めるわけがない |
その返事を聞いた大迫は激怒し、三郎の右手にその場にあった金属の棒を突き刺し、簡単に取れないようテーブルに打ち付けました。 | 昔のヤクザだったら指一本つめるところです |
痛みに震える三郎に、大迫は明日の17時までに土地の権利を譲り受けないと三郎のお店の女の子を全員殺すと吐き捨てお店を立ち去ります。 | 残酷残酷 |
大迫は手下に拉致を指示し、三郎のお店の女の子たちはコンテナの中に押し込められてしまいました。 | 女の子は4人 半裸の女の子もいます |
三郎は右手から棒を引き抜くと大量の血を流しながら、急いで車に乗り込みます。 | 自力で棒を引き抜きます! 痛々しい! |
その頃、片目を失明した石原が病院を抜け出し、仲間と一緒にガソリンを運んでいました。 | 報復 |
彼らは中国人労働者が暮らす地帯にガソリンをまいて放火、火はみるみるうちに燃え広がっていきます。 | 放火殺人 |
三郎の向かった先は二郎の家でした。 | |
玄関を開けた二郎の前にボロボロの三郎の姿が。 | |
三郎は一緒に一郎兄貴の元に頼みに行って欲しいと懇願します。 | 三郎は女の子たちを助けたいのです |
そこに電話がかかってきて、中国人労働者の暮らす地域で火災が発生していると妻・美希(篠田麻里子)が二郎に伝えました。 | 早く駆けつけないと出世に影響します |
二郎は、30年前に父の首を刺したのは一郎ではなく三郎だと言い放ち、玄関の扉を閉めました。 | それを今頃、この場で言うか? 一郎は三郎をかばったということ |
二郎に断られた三郎は30年前に渡った川を渡り、一郎が埋めた箱を掘り出します。 | ここがよくわからん? 何のために? |
そのまま一郎のいる実家に向かいますが、一郎の姿はなく、クタクタになった三郎はその場で眠りについてしまいます。 | 17時までに間に合わないよ! |
火災現場に車で向かう二郎と美希。 | |
途中で中国人労働者の男性二人が石原たちに暴行を受けて自転車で追いかけられている姿を見かけ、二郎はそっちの方向へ向かおうとしましたが、美希はそれを引き止めました。 | 若者たちの諍いより、議員の立場として火災現場に行く方を優先したというとです |
火災事件と暴行事件は大々的に取り上げられ、モール建設計画の土地に暮らしていた中国人労働者の件も解決し、残る問題は一郎の持つ公正証書のみ。 | 結果的に、中国人労働者は転居してしまった |
二郎がモール建設計画のメンバーから外されそうになっていることを感じ取った美希は、私に任せてと二郎に囁くと大泉が待つ部屋に一人で入っていきました。 | 部屋の中でチョメチョメするのでしょう 老害・大泉への枕営業です 美希は元AKB48の篠田麻里子 |
時刻はすでに約束の時間である17時間近でした。 | もう間に合わない? |
買い物から戻ってきた一郎に、権利を放棄してくれと三郎が頼んでいるところに大迫が部下を引き連れて訪れます。 | 修羅場の始まりを予感させます |
土足で部屋に上がり、証書の放棄を詰め寄る大迫に対し一郎は靴を脱げと吐き捨て取り合いません。 | 明らかに一郎の方が格上 |
そこへ、一郎が借金をしている横浜のヤクザ、湊たちが乗り込んできました。 | 三つ巴状態! |
一触即発の空気の中、大迫と湊が話し合いをつけ、土地の権利は大迫側がもらうことになりました。 | ヤクザ同士の談合 |
お互いに家中の書類をかき集め、怒号が飛び交う中、一郎は三郎が掘り起こしたナイフをおもむろに手に取ると、それを大迫の首に突き刺しました。 | 首の後ろのところです |
大迫は血を吹き出してその場に倒れ、息絶えました。 | 即死でしょう |
そのままお互いの組で乱闘となり、湊側が銃を発射。 | |
大迫を含む手下は全員生き絶え、流れ弾を受けた一郎も血を流し動きません。 | |
サオリが一郎にすがり泣き叫びますが、一郎は動きませんでした。 | 一郎 死す |
湊たちは証拠を隠滅し、遺体を処理する準備を始めます。 | 白いテーブルクロスのような布で遺体をくるみます 準備いいな |
三郎はサオリを一郎から引き剥がし、店の女の子が捕えられているコンテナがある場所に向かいます。 | |
車を止め、三郎が店の女の子たち助け出して車に戻るとサオリの姿はありませんでした。 | サオリは心神喪失で夜道を歩き闇に消えました |
その頃、二郎はモール建設計画のメンバー発表を行うパーティー会場にいました。 | |
二郎も無事にメンバーに選ばれ、就任の挨拶を行います。 | 嫁の枕営業の効果です |
二郎が壇上に上がる直前、岸から血に染まった公正証書の写真を見せられ、土地の問題が解決したことを報告されました。 | 二郎は、一郎の死を直観したのでしょう |
様々な思いが交錯した二郎は涙を流しながら、メンバーに選ばれたことに感謝し、精一杯力を尽くすことを誓いました。 | 様々な犠牲によって二郎は政治家としてひと皮むけたのです |
車を走らせる三郎の目にとある車が映りました。 | |
三郎は空き地に車を止めると、すぐ戻るからと告げ、ガソリンスタンドに向かいます。 | |
そのガソリンスタンドには一郎を殺した湊の車が止まっていました。 | |
三郎は窓をノックすると、錆び付いたナイフで湊のボスを刺しました。 | 三郎は、ひと言も発せずいきなり刺します |
数発の銃声が響き、車は猛スピードで立ち去りました。 | |
腹を撃たれた三郎はその場に倒れています。 | |
車内には三郎の帰りを待つ店の女の子たち。 | |
実は彼女たちは三郎が助けに来てくれるかどうかで賭けをしていました。 | 三郎が想っているほど、女の子たちは三郎のことを想ってはいない |
三郎は腹を撃たれ血を流しながら、這いつくばってお店の女の子たちが帰りを待つ車に向かって進んでいきます。 | 三郎は根っから優しい子なのです |
30年ぶりで再会した三兄弟 最終的にギリギリのところで兄弟の絆が感じられた映画でした このギリギリの距離感が絶妙です |