❶ コルトレーンは毎回録音セッションを終えると、エンジニアのR.V.ゲルダーからテープ受け取り、家に持ち帰って演奏を再チェックするのを習慣としていた。 |
マスターテープはR.V.ゲルダーが持ち、マスターのコピーをコルトレーンが持ち帰ったということでしょう。 |
❷ コルトレーンは、これらのテープの一部を自身の手元に置き、一部は当時の妻ナイーマに渡していた。 |
妻のナイーマに捧げたバラードの名曲「NAIMA」。今はナイーマって発音するの? 昔は「ネイマ」と呼んでいたけど。 ナイーマが処分しないで持っていたから今回の発売につながったわけですね。 |
❸ 当時所属のインパルス・レーベルは、「バラード」、「ジョン・コルトレーン・アンド・ジョニー・ハートマン」、「デューク・エリントン&ジョン・コルトレーン」といった企画要素の強い作品を連続して発表していた。 |
いわゆる「バラード3部作」。ジャズファン必聴の名盤です。ロストの録音は1963年3月6日「〜アンド・ジョニー・ハートマン」の録音前日です。
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❹ 当時、コルトレーン人気が鰻登りの状態で、その人気に乗じて過去に所属したレーベル(プレスティッジ、アトランティック)より、各社の在籍時に録音していた音源がこぞって発売された。 |
コルトレーンの作品が市場で飽和状態のようになっていたので、新作アルバムの発売が見送られたということでしょう。
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❺ 70年代初頭に入り、親会社ABCレコードが保管費用の節約のため、貴重なマスターテープを次から次へと廃棄した。当時までにリリースされていなかった音源のテープは破棄されてしまった。 |
節約のためとは言え、もったいないことしたね。 あと、ナイーマの後妻アリスの遺品を探してみたかい? ものすごいテープが発見されるかもよ。
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❻ それを受けて、ヴァーヴとコルトレーンの遺族との間でアルバム発売に向けての協議がスタートしたが、ヴァーヴの担当者が会社を離れたためプロジェクトが頓挫してしまった。 |
ロイヤリティでもめたんじゃないかと...
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❼ 昨年担当者がヴァーヴに復帰したことでアルバム発売が再び動き始め、ようやく今回世に出ることになった。 |
結局、テープの存在が明らかになってから13年もかかってしまった。
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Both Directions At Once: The Lost Album John Coltrane - Untitled Original 11383 (Take 1) |
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Both Directions At Once: The Lost Album John Coltrane - Nature Boy |
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Both Directions At Once: The Lost Album John Coltrane - Untitled Original 11386 (Take 1) |
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Both Directions At Once: The Lost Album John Coltrane - Vilia (Take 3) |
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Both Directions At Once: The Lost Album John Coltrane - Impressions (Take 3) |
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Both Directions At Once: The Lost Album John Coltrane - Slow Blues |
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Both Directions At Once: The Lost Album John Coltrane - One Up, One Down (Take 1) |
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