映画のあらすじ
テキトーなコメント
切開した胸部で脈打つ心臓…。今日も完璧な手術を終えた心臓外科医のスティーブン。
スティーブン:コリン・ファレル
映画「ロブスター」の人ですね
自尊心の高い彼は同僚である麻酔医のマシューとともに、腕時計の防水加工の話などしながら時計の買い替え相談をしていた。
200m防水とか100m防水とか…他愛もない話です。
アメリカのオハイオ州シンシナティ郊外の豪邸に住むスティーブンには、良妻賢母妻のアナと、その間に生まれた思春期の娘となったキムと、おしゃまでちょっぴり反抗期の息子ボブがいる。
妻アナ:ニコール・キッドマン
現在最高の売れっ子の女優さんですね。
しかし、スティーブンにはアナと子どもたちに内緒に隠していることがあった。以前に執刀医を担当した際に亡くなった患者の遺族である16歳の青年マーティンと、病院内での面会は拒むものの、院外での奇妙な密会関係を続けていた。
後ではっきりしますが医療ミスにより死亡させてしまったのです。
マーティン:バリー・コーガン
映画「ダンケルク」に出演していた人ですね。
この人はいいね!!
自尊心が人一倍高いスティーブンは、後ろめたさがあり、マーティンの精神的なケアに留まらず、腕時計のプレゼントや金銭も援助をしていた。
お金と物で罪滅ぼしか…
マーティンもスティーブンに感謝しながら、まるで頼り甲斐のある父親をのように好意を持っているようだ。
好意ではないのですよ…
ある日、スティーブンは自宅にマーティンを招待する。
妻アナ、娘キム、息子ボブは、マーティンの礼儀正しさや手土産の気遣いなど、人柄の良い青年を受け入れた。
好感度はいいが……
なかでも初潮を迎えたキムは、マーティンに好奇心を抱き、恋心を抱き始めます。
 
それから数日後、スティーブン家族が外出する支度をしていると、ボブがベットに座ったまま、足が麻痺して動かなくなってしまいました。
世にも奇妙な物語のはじまりです。
はじめは息子の悪ふざけだと思っていたスティーブンですが、嘘ではない様子に慌ててボブを抱きかかえ、勤務する病院に自家用車で連れて行きます。
 
しかし、病院で専門的に検査を繰り返し行いますが、足の麻痺は原因は不明で、医療的な診断結果は健康そのままだという同僚の医師から判断が下されます。
 
また、マーティンはボブが入院したことをきっかけに、頻繁に病院に訪れるようになるとスティーブンの前に現れるようになりました。
徐々にマーティンの本性が明らかになってきます。
マーティンは強引にスティーブンを自宅での食事に誘い、病院勤務を終えたスティーブンの帰宅前に、マーティンの自宅に立ち寄らせます。
 
マーティンの母親の手作りの料理で食事を取った後、マーティンの父親が好きだった映画を見ることをしつこく強要してきます。
 
するとマーティンは眠くなったと映画の途中で自分の部屋で睡眠をとると、彼の母親はスティーブンと2人きりになった途端、肉体関係の誘惑を迫るなど、スティーブンの気持ちは聞き乱され、自宅に帰ってしまいます。
なんとも理解できない展開に……???
一向に息子ボブの奇病の原因不明と、まるで自分こそが息子でもあるようにマーティンが執着を見せる態度に嫌気がさしてスティーブンは、マーティンを拒絶します。
 
しかし、マーティンのスティーブンに会いたいと連絡は収まる気配もなく、スティーブンに返事を迫ってきます。
完全にストーカーになっています。
ある日、病院にいたスティーブンの前にマーティンは心臓が痛い、病気ではないかと訪れました。
マーティンは機械で心電図検査などを行いましたが、彼の身体に病気の異常は見られません。
仮病です。
完全な嫌がらせでしょう。
その後、マーティンは、カフェで待っていると強引にスティーブンを誘い出し、彼にプレゼントのサバイバルナイフを差し出します。
 
勤務に忙しく時間がないと厄介払いするスティーブンに、マーティンは父親の医療ミスで命を奪った事実の報いをスティーブンに受けてもらう告げます。
マーティンの目的がはっきりしました。
これは医療ミスで亡くなった父の復讐です。
しかも、時間がないというスティーブンに合わせ、彼の家族を1人ずつ順番に報いを与えると、早口に語り出します。
1.手足のまひが起こる。
2.食欲不振の拒否が起こる。
3.目から出血の症状が見られる。
4.そして最後には死に至ると言うのです。
完全に「世にも奇妙な物語」です。
マーティンは悪魔の化身か?
スティーブンはマーティンの予言を不気味に思いますが、信じることはなく、マーティンと完全に距離を置くようにします。
 
その後、マーティンの言葉の示したように息子ボブと続いて、娘キムの足が麻痺してしまいます。
 
一方でスティーブンの妻アナは、病院の同僚医師や権威のある医師の診断でも、子どもたち医学的な原因は見つからない強い苛立ちを覚えます。
マーティンの存在に不信に感じたアナは、スティーブンの過去に執刀した手術に関して、同僚の医師に淫らな行為の代償を払い、聞き取り調査をした。
「淫らな行為」とは、いわゆる「手コキ」です。
手元は映っていません。 お口のサービスはないです(笑)
それによって、夫スティーブンは、マーティンの父親の手術をする際、お酒を2杯呑みながら執刀を行い、彼の父親を医療ミスを起こした殺人だと言う事実を知ります。

マーティンの存在の影にあった真相を知ったアナは、キッチンで食事中のスティーブンに突きつけると、突然、彼は暴れ出し口論となってしまい、夫婦関係は崩壊していく。
 
その後、精神的に破綻し始めたスティーブンは、マーティンを誘拐して、自宅の地下室に監禁すると、家族を予言された奇病から救う方法を自白させるため暴行します。
マーティンは冷静に暴行を受けています。
泣き叫んだりしていません。
逆に、それが怖い!!
傷だらけの状態で衰弱したマーティンは、不敵に家族の誰かを1人を殺せば残りの全員は助かると言い出します。
なんということでしょう!
恐ろしい!
しかし、マーティン自身を殺せば原因を突き止めることもできず、原因は謎で不明のまま一家4人全員死亡。
また、スティーブンが自死しても皆は死に、仮に何もしなかった時も一家全員が死んでしまうと、またも予言の言葉を告げるマーティン。
マーティンは何者なのか?
予言者か悪魔か?
スティーブンは怒りに震え、ライフル銃でマーティンを殺そうとしますが、アナは慌てて止めに入ります。
 
マーティンを自宅の地下室に監禁した生活が、スティーブンと家族の関係性を壊していきます。
 
息子のボブは日頃から注意されていた長い髪を切り、将来は父親のような心臓外科医になる夢を語り、娘のキムは自分がどれだけ良い子であるかを涙ながらに両親に伝え、命の懇願を見せ始めます。
誰も死にたくないからね
父親であるスティーブンは2人が通う学校に行き、どちらが成績が優秀か、遺伝的な優劣の判断を教師に尋ねますが、教師はそれは答えられないと言います。
何という父親だ!
何も状況が進展しないことが続きますが、アナはスティーブンの留守の隙に、自身のマーティンへの服従をアピールするために、マーティンを監禁から解放します。
 
その晩、アナは夫であるスティーブンがベットにいる横に行き、美貌で満ちた身体をさらけ出すと誘惑し始めます。
アナも殺されたくないから
自分たちはまだ若いから、また、子どもは作ればいいと告げ、ボブかキムのどちらかの命を殺めれば良いと言い出しました。
な・な・なんということを!
ある日、ついに、次へのステージに移行します。
部屋で車椅子に座っていたボブの目が充血を始めると、次第に真っ赤な血が流れ出します。
姉のキムはボブが死んでしまうと叫び、自身の死の危険をも確実に怯えています。
ついにステージ3
次のステージ4は「死」です。

スティーブンはマーティンの予言を信じきり、家族の誰か1人殺さないと事態は収まらないと悟り、妻であるアナを呼び出します。

そして、リビングのソファーに息子ボブ、娘キム、妻アナを拘束して座らせ、頭から布を被せます。
手にライフル銃を持ったスティーブンは、誰の命をマーティンの示した予言通りの生贄するか決められないことから、スティーブン自身も黒いニット帽をかぶり目隠しをします。
な・な・なんてことを!
完全に狂っている!
そして、家族の中心に自分が立つとクルクルと目隠ししたまま回転して、ロシアンルーレットのように、銃を撃っていきます。
ああ、もう見ていられない!
一発の銃声。しかし、弾丸は運悪く外れてしまいます。怯えるスティーブン一家。ライフルを構えてグルグルと回転するスティーブン。
さらに次の銃声が轟くも、またもスティーブンは運悪く、弾丸は外れてしまいました。さらにグルグルと回転を早めるスティーブン。
ロシアンルーレットで家族を銃殺するなんて…

次にライフルの引き金を引いた時には、息子ボブの胸にある心臓から赤い血が流れ出しました。
なんというこうを…絶句…
やがて、数日後。マーティンは行きつけのカフェへと入って行きます。
そこにいたのは父親スティーブンとその妻アナ、娘のキムの家族。ボブの姿はありません。




家族は3人になりました。
カウンターに座るマーティンは、出された水を飲みながら、スティーブン一家を眺めています。
付き合っていたキムは、テーブルにあったマーティンの好物のポテトフライにケチャップをかけ、彼と目が合います。
何とも不気味な光景です。
家族の会話はありません。
マーティンとスティーブンの挨拶もありません。全員無言です。
その後、歩けるようになっていたキムと、スティーブンとアナは何事もなかったようにカフェを後にします。
どこか寂しそうに帰っていくスティーブン一家を、マーティンは凝視しています。
マーティンの目が何とも印象的です。
何かを訴えるような目つきです。
「これで終わったわけじゃないぞ」というように見えました。
結局、最後までマーティンの正体は明らかになりません。


面白かった! なんとも不気味な映画ですが、新種の復讐劇としてはアリですね。
マーティンの自然な青年の演技がいいです。 復讐鬼のようじゃない。 逆に、それが怖い! あと、ニコール・キッドマンの「手コキ」にはビックリしたな、慣れた手つきでした(笑)
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