映画のあらすじとテキトーなコメント

封建時代の日本で12歳になる隻眼の少年クボは精神を病んだ母サリアツと一緒にとある山の中にある洞窟で暮らしていた。
クボは近くの村で三味線を弾いて折り紙による英雄ハンゾウの話を披露することで生活の糧を得ていた。

見事なストップモーションアニメに魅せられます!
素晴らしい!

このハンゾウという侍は行方不明となったクボの父親で、母サリアツより聞いた話でしたが、母親が話のエンディングを思い出せないが為、クボも話を終わらせることができないでいた。

ハンゾウ = クボの父親 = 行方不明

母サリアツはクボに、暗くなる前にかならず洞窟に戻るように言って聞かせていた。
日が沈むと、サリアツの姉妹である、烏と鷲、そしてサリアツの父親である月の帝がクボの居所を察知してしまい、クボが赤子の頃に片目を奪ったように、残された目玉を奪いにやってくる恐れがあるからだ。

目玉が何かを象徴しているようなのですが…

ある日、クボはお盆の日であることに気付く。クボはあの世から戻ってきた父親に会えるのでは、という期待に時間を忘れてお参りをするが父親は現れず、叔母の烏と鷲に見つかってしまうのだった。

あの世から戻ってきた父親? 行方不明じゃないの?
叔母の烏と鷲のスタイルが日本的じゃない。
中国か朝鮮半島っぽい。

力の限り抵抗するが力の差は歴然。サリアツがクボを助けに現れ、魔法を使ってクボを二人から守るために遠くに飛ばすのだった。
クボは飛ばされる瞬間、伸ばした手に母親の髪が数本巻き付いた。

サリアツ = 母親

雪に覆われた場所でクボは目を覚ます。そこに猿がいてクボに、何が起こったか話すのだった。
叔母姉妹によって村は破壊され、母親も殺されてしまったのだった。
悲しむクボに、父の鎧を見つけるようにいう猿と一緒に、折り紙でおられた侍の手引で不滅の剣、不死身の鎧と兜を探す旅に出発するのだった

サリアツ = 母親 = 死亡(叔母によって殺された)
猿?

クボと猿は、呪いでクワガタと人が合わさったような姿をした侍に出会う。
彼はハンゾウの弟子だと言い、ハンゾウを探す二人について自分もハンゾウに会いたいと同行することになった。

クボ と 猿 と クワガタ

一方で烏と鷲はクボの追跡を開始するのだった。
クボと猿、クワガタはまず、不滅の剣を地下の洞窟にいた「巨大がしゃどくろ」から奪い返した。

不滅の剣が日本的じゃない! 中国っぽい感じ。

続いて大きな湖を、三味線の魔法をつかって落ち葉で作った船で渡っている最中、不死身の鎧が湖中にあることがわかった。
クボとクワガタは鎧を取りに潜るが、そこには目玉の化け物たちがおり、クボはその一匹に魅入らさされてしまう。

目玉が何かの象徴なんだと思いますが…

目玉の化物に魅入らされた犠牲者は、隠された真実を知ることができるのだが、クボは猿が、実は母親のサリアツが魔法で転生した存在であることを知った。

サリアツ = 母親 = 猿

クボの危機をクワガタが救い、二人は無事に鎧を手にいれて湖面に戻ることができた。
しかし戻った湖面では猿と暗黒の姉妹が死闘を繰り広げており、猿は烏を始末するも、自身も大きな傷を受けてしまい、また、その死闘で船も大破してしまうのだった。

なんとか湖を渡りきった後、猿がサリアツの過去を話し始める。
サリアツは月の帝の娘で姉妹の烏と鷲とともにハンゾウを殺す任務を、父親から受けていた。
しかし、殺すはずのハンゾウと恋に落ちてしまい、家族を捨てた上に裏切り者として狙われることになったのだ。

猿がサリアツの過去を話し始める。… つまり、母親が自分の過去を話し始めたということ。
サリアツ = 月の帝の娘 = ハンゾウの妻
月の帝 = クボの祖父

その夜、クボは夢の中でライデンという盲目の老人に会い、不死身の兜がハンゾウの城跡にあることを教えられるのだった。
翌日、一行は城跡に行くのだが、そこは月の帝と鷲によって罠が仕掛けられており、クワガタは鷲の手にかかって殺された。
その前に、鷲がクワガタがハンゾウであることを明かし、家族からサリアツを奪った仕返しとして呪いでクワガタに変えたのでだった。

クワガタ = クボの父親 = ハンゾウ = サリアツの姉妹(鷲)によって殺された。

クボを狙う鷲に対して猿は自身を犠牲にして時間を稼ぎ、三味線の二本弦を切ることで魔力を開放してクボは鷲を倒します。

猿は自身を犠牲にして … つまり、母親のサリアツがクボを助けたということ。

一人残されたクボに、折り紙の侍が本当の兜は村に設置された鐘であることを教え、残った三味線弦の一本を切ることで、クボは村へ瞬間移動をするのだった。

早く教えろよ!って感じです。
一緒に最初から村にいたんだから。

3つのアイテム全てを揃えたクボの前にライデンが現れた。
彼こそが月の帝であり、クボの残った片目を要求するのでした。もちろんクボは要求をはねつけ、二人は最後の戦いが始まった。

結局、目玉は何を表しているのでしょうか?

月の帝は蛇のような月の獣に変身してクボに襲いかかる。クボも応戦するが有効な攻撃を浴びせることができず、村人の生き残りとともに、村の墓地に追いやられてしまう。

月の帝 = クボの祖父
祖父が孫に襲い掛かったということ

墓地に入ったクボは鎧兜を脱ぎ、剣を捨て、弦の無くなった三味線に、母親の髪の毛、父親の弓の弦、自身の髪で再び弦をセットする。そして村人の祖先で守護霊達を三味線で召喚し、彼らの力を借りて、月の帝の力を消滅させるのだった。

この場面は、かなりCG使っている感じ。

力を失った月の帝は、普通の老人に戻り、村人に受け入れられて一緒に住むことになった。

祖父は生きています。

クボは両親の魂と再会することができ、村人の祖先の魂が金色の光となって空高く舞い上がっていくのを幸せそうに見ているのだった。

ラストシーンはクボが両親と並んでいたので、
てっきり生き返ったと思っていましたが、
「霊」だったのですね…


「日本を舞台にした侍の叙情詩」というコンセプトで作られた映画「KUBO クボと二本の弦の秘密」ですが、ストップモーションアニメは本当に素晴らしかったのですが、登場人物・キャラクターがわかりにくいこと、そして、ツッコミどころ満載のストーリーと非日本的なビジュアルが残念でした。
もし、この映画を子供と一緒に観て、あとで、子供に質問されたら、ちゃんと答える自信がありません。「あの目玉は何だったの?」「なぜお母さんは叔母さんに殺されなければならなかったの?」「お母さんもお父さんも死んじゃったのに、一番悪いお爺さんは何で生きているの?」
親が答えに困るような映画を作っちゃいかんばい!!(笑)

映画『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』予告編