映画のあらすじとテキトーなコメント

1997年、香港。下町の低所得者用公団に住む少年(サム・リー)は、父親が家出後、母親(ドリス・チョウ)とふたり暮らし。

1997年は香港がイギリスから中国に返還された悲しい年

中学卒業後は知的障害のロン(ウェンバース・リー)を弟分に、借金の取り立ての手伝いをして生活していた。

ロン役の役者さんが好演。ロンは頻繁に鼻血を出します。

ある日、取り立て先で彼はすらりとした足の少女ペン(ネイキー・イム)と出会う。

短髪でスタイル抜群。ベルギー出身らしい。

朝。ロンは飛び降り自殺した女子高生・サンを目撃し、血に染まった2通の遺書を拾う。

ビルの屋上で飛び降り自殺するまでの少女の姿が「青色」を基調として美しく描かれている。

直後、白い制服の高校生にたたきのめされたロンは入院し、病院に迎えに行ったチャウは看護婦からロンが持っていた遺書2通を渡される。

血まみれの遺書2通。呪いの遺書か?

持ち帰ったその日から、毎晩死んだ少女サンの夢を見ては夢精してしまうチャウ。そんなある日、ペンが突然チャウをたずねてくる。ペンはチャウに憧れてしまったのだ。

夢精してチャウがパンツを洗うシーンが何度か出てくる。

ふたりはロンを連れてサンの遺書を宛先の相手に渡しに行く。ひとり目の女子校の体育教師はそれを見ずに破り捨てた。

ボディービルダーのような体格の体育教師。完全にサンとは遊びのつもりだったようです。

もう1通は両親に宛てたものだったが、家人に見つかって3人は逃げた。すると、ペンが胸を押さえて倒れる。彼女は重い腎臓病に冒されていたのだ。

腎臓移植をしないと助からない難病です。

チャウは友人のクンが民生委員の美人のリーさんのすすめで臓器提供者になってパンフレットをくれたことを思い出して、申込書を取り出す。

チャウもペンを愛し始めていたのです。

ペンの家にタチの悪い借金取りのデブのチャンが現われ、彼女の母親に借金のカタに娘をよこせと迫る。
チャウはデブを追い払い、ペンを助けたい一心で自分の母親の貯金の5千ドルを盗んでしまった。

チャンはデブのチンピラ。チャンの子分はチンピラ見習のような少年たち。

母親は家を出て帰らなかった。ペンは入院した。チャウはロンと彼女を高台の墓地に連れ出し、3人はサンの墓を探した。ペンは「私が死ぬとき抱いてね」とチャウにささやき、ふたりは初めてキスする。

香港の墓は日本の墓に似ているが、彫られた文字が赤で塗られている。

ペンの父親の借金と彼女の手術費用を稼ぐため、チャウはかねてボスのウィンに命じられていた大陸から来た商売敵の殺しの仕事を引き受けた。
だが、殺しは失敗。失意のチャウをスケボーに乗った少年が襲い、ドライヴァーで腹を何度も刺す。デブのチャンの差し金だった。瀕死のチャウの腎臓を娘に下さいとペンの母親は懇願するが、チャウは奇跡的に持ち直した。

チャウは重体ですが、まだ死んでいないのに医者に腎臓提供を懇願するペンの母親です。

数カ月後。退院したチャウはペンとロンが死んだことを知る。
ロンはウィンに麻薬運びをさせられ、無残に殺されたのだ。復讐を誓ったチャウは再び銃を手にして、ウィンと自分を殺そうとしたチャンを撃った。

あっけないペンとロンの死でした。

数日後。サンの遺書が両親に届く。遺書にはペンとチャウのそれぞれの最後の言葉も書き添えられていた。

サンの両親にとっては会ったこともないペンとチャウです。
サンがペンとチャウを道連れにしたのかも。


 主演のサム・リーのデビュー作です。 日本の映画「ピンポン」に出演していたので見覚えがありました。 カッコいい俳優です。 体脂肪率10%位じゃない? 引き締まった体形に小さめのシャツがよく似合っています。これがデビュー作とは思えない存在感でした。返還当時の香港の景観と人々の暮らしぶり、この雑多な感じは嫌いじゃない!

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