夜電波クロニクル 前口上
TBSラジオ「菊地成孔の粋な夜電波」は東日本大震災の翌月2011年4月17日から2018年12月29日の間、週1で放送されたラジオ番組である。ジャズ・ミュージシャンの菊地成孔がパーソナリティを務めていた。
この番組には構成作家はおらず、構成・選曲・進行は菊地自身が行っていた。菊地によってオンエアされた曲は、ジャズ、ソウル、ヒップホップ、現代音楽、アフリカ音楽、南米音楽、中東音楽など多岐にわたっていた。菊地は本業のジャズ・サックス奏者、作編曲家、音楽プロデューサー、音楽講師、DJ、ヴォーカリスト、ラッパーのほかに音楽・映画・文芸・ファッション・グルメ・格闘技・ファミレス等の評論家・著述家など多芸多才を極めている。
そして、その多彩さを遺憾なく発揮した番組が「菊地成孔の粋な夜電波」であった。この番組こそラジオ文化遺産・音楽遺産・サブカル遺産として後世に語り継ぐべきである。。。エヘン!
(2019年1月 元旦)
単行本:菊地成孔の粋な夜電波
死んだ子供の歳を数えるようだが...
夜電波が終わって2年になろうとしている。夜電波本は第一巻から第三巻まで出版され第四巻の出版を待っていたが、なかなか出版される気配がなかった。出版社キノブックスのTwitterからダイレクトメッセージで問い合わせてみたら「残念ながら第4巻の出版予定はございません。ご了承下さい。」・・・(チッ!)
何故出版出来なかったか、何故キノブックスから草思社に変わって第四巻が出版されたかについては、第四巻の後書きを読んで頂きたいのだが、ひとことで言えば編集者・渡邉氏の「執念」だろう。これで夜電波本はコンプリートだ。何だか宿便を排出してスッキリした気分である(汚い例えで恐縮だが笑)。
しかし、夜電波本はこれで終わりではないかも。夜電波の人気コンテンツだった「日本語ラップ特集」「Holy Hip-Hop Hour (4H)」「韓流最高会議」が、「夜電波本/ヒップホップ編」と「夜電波本/韓流最高会議編」の二巻にまとめられて出版される、とか、されない、とか…笑
そして、彷徨える夜電波リスナーは死んだ子供の歳を数えながら「復活の日」を待つことにしよう。
2020年9月26日
|
第四巻
|
|
第三巻
|
|
第二巻
|
|
第一巻
|
|
キノブックスはエラい! 勇気ある出版社だ! 好事家だ! めざせコンプリート!
菊地さんの告知:第330回 2017年9月24日より