CD/本の話題 No.061 ~ No.070

【CD/本 No.061】

 夜電波の本買いました。
 7月に仕事の現場が恵比寿から府中に引っ越しましたので通勤時間が20分程長くなりました。ドア・トゥ・ドアで片道1時間40分ですよ。トホホです。今年中は府中に通うことになりそうです。府中と言えば……競馬場と刑務所しか思い浮かびませんでしたが…伊勢丹はあるし、TOHOシネマズはあるし、結構都会なんですね。失礼しました。
 京王線府中駅の駅ビルに啓文堂書店府中店があります。かなり広い売り場で「映画」「音楽」「演劇」などのコーナーがあります。「音楽」のコーナーに夜電波の本が2冊置いてありました。縦に4冊ほど置ける棚なのですでに2冊は売れたのかもしれません。なかなか好調ではないでしょうか。


 まだ前書きと後書きしか読んでいませんが、前書きに……
(「前書き」から部分転載)
 とは言え、返す刀でいきなり我ながらそれは酷くないか?と思うことを書きますが、この本を熟読していただくのも大変結構ですが、合法/非合法の区別なく、動画サイトなどに上がっている(恐らく、すべてが上がっています)、この番組それ自体をお聴きになることのほうを1000億倍ぐらい強くお勧めします。 (中略) もし本書をお読みになって、ご興味をお持ちになった方は、ぜひ、地下的な方法を駆使してでも、初回から<聴いて>みてください。

 ドヒャーーーって感じですね(笑)  さすが菊地さん!! まさに正論!! キッパリ言い切っています!! 「百聞は一見に如かず」いやさ、「百読は一聴に如かず」ということでしょう。それにしても「1000億倍ぐらい」というのはスゴイね(笑)
 あと、ちょいと残念なことなんですが、セットリストが「縦書き」というのはダサくないか? ワタシはセトリが欲しくてこの本を買いました。公式サイトで調べるのが面倒なんでね。本を縦にしたり横にしたりして見ることになりそうです。これも一興かしら(笑) あと、欲を言えば、アルバムのASINコードやJANコードも記載していただけるとありがたい。次回VOL.2のセトリは横書きでお願いします。
(2017/10/25)
 

【CD/本 No.062】

  「○○が大好き!」でお馴染みの雑誌「ケトル」を買いました。 今号が「TBSラジオが大好き!」だからです。ワタシは「パック・イン・ミュージック」の頃から聞いてるかなり古株のTBSラジオ・ファンです。2年間ほどJ-WAVEを聞いていた時期もありましたが今世紀になってからはTBSラジオ一本で聞いています。
 「ケトル」のようなA4サイズの雑誌はあまり好きではないのでkindle版を買いました。kindle版ですとkindleはもちろんスマホ、タブレット、PCでも読めますのでとても便利です。 先日買った夜電波の本もkindle版があったらそちらを買ったでしょう。


 「TBSラジオが大好き!」の中身ですが、いささか不満です。TBSラジオの看板スター、伊集院光さん、久米宏さん、大沢悠里さん、ジェーン・スーさん、荻上チキさんなどをフィーチャーするのは当然ですが、全番組は無理としても次の番組もフィーチャーしてほしかったですね。

生島ヒロシのおはよう定食&一直線 放送回数5000回を超える「TBSラジオの朝の顔」。珍プレー多発のゆる~~~い感じが朝にいい。朝6時に起床して30分だけですが聞いています。一日の始まりは生島さんの声で始まります。
森本毅郎・スタンバイ! 放送回数7000回を超える「聴く朝刊」。朝刊を読む習慣がなくなってからこの番組でニュースを聞いています。通勤中に聞いています。
土曜ワイドラジオTOKYO ナイツのちゃきちゃき大放送 25年近く続いた「土曜ワイドラジオTOKYO 永六輔その新世界」の後番組ですが、この番組も長寿番組になりそうな予感。土曜日の朝のナイツの漫才はいいね!
竹中直人 月夜の蟹 旧 「竹中直人ハードボイルド・ソーセージ」の頃から聞いています。ゲストとのトーク番組です。ゆったりした時間が流れます。30分は短過ぎます。堀井アナ(桜坂八重子)とのコンビも最高です!(笑)
林原めぐみのTokyo Boogie Night 週1で放送1300回超えはスゴい! 明日から仕事という憂鬱な日曜日の深夜の番組ですが、林原さんの声を聞くと前向きな気分になります。何気なく聞き始めた番組ですが継続して聞いています。
菊地成孔の粋な夜電波 この番組をフィーチャーしないということ。到底「TBSラジオが大好き!」とは認められないです! 自由奔放な世間話と世界中の音楽からチョイスした選曲による極上の癒しの時間、録音しても聴きたい、何度でも聞き直したい最高のラジオ番組です。

 全体的に無難にまとめた感じの雑誌でした。ケトルの編集部にTBSラジオが大好きなヘビーリスナーはいないのかもね。アマゾン的な評価で言えば星2くらいが妥当でしょう。ちょいと辛口だったかしら。でも、売れているらしいから余裕だよねケトルさん(笑)
(2017/10/28)
 

【CD/本 No.063】

ヒップホップの2枚の新作。左はMODERN TIMES/PUNPEE、右はPIECES/MARIAです。
PUNPEEは個人名義の初リーダー作、「PIECES」はSIMI LABの紅一点MARIAさんの2ndアルバムになります。
夜電波では「MODERN TIMES」から2曲目のHappy Mealがオンエアされましたが、結局、この曲が「MODERN TIMES」のベスト・トラックのように思いますね。全体的に凝った作りのアルバムですけどね…。
夜電波ではオンエアされていませんがMARIAさんの「PIECES」が素晴らしい!!! 完全にハマっています。最高のフロウと重低音を基調としたシンプルなビートがいい感じです。1stアルバム「Detox」も良かったですが「PIECES」にMARIAさんの進化a.k.a真価を感じます。1stから4年経っているんですね。早いですね。
ちなみに、「PIECES」はSUMMITレーベルではなくFLEX CHRISTというレーベルからリリースされています。自主レーベルを立ち上げるのがブームになっているのでしょうか。

(2017/11/12)
 

【CD/本 No.064】

機動戦士ガンダム サンダーボルト2 と
ちあきなおみ「THREE HUNDREDS CLUB」


機動戦士ガンダム サンダーボルト2 OST/菊地成孔
 あっ、これはアニメ映画のサントラなんだ! そんなことはどうでもいい(笑) 1曲目から7曲目までは泣く子も黙るフリーキーな戦闘ジャズ、ガラリと変わって8曲目から13曲目まで昭和ポップス歌謡とディズニー風唱歌、そして最後は意味不明な読経。2週間限定の劇場上映はまだ観ていませんが、どの場面でこの音楽が使われているのでしょう。まぁ、映画は観なくても戦闘ジャズでの菊地さんのサックス・ソロを聴くだけでも価値があります。あと、オーニソロジー(辻村君)が歌う「骨砕けても」はいいね! いい湯加減なエロい声ですけどね。この声で「骨まで愛して」を歌ったらいいと思ったり。まぁ、1stアルバムが待ち遠しいです。

THREE HUNDREDS CLUB/ちあきなおみ
 買い逸れていたちあきなおみさんの「THREE HUNDREDS CLUB」を買いました。1982年リリースのアルバムですが、はっきり言って大傑作!大名盤ですね! ジャズなどのスタンダードを日本語歌詞で歌っています。 よく洋楽に日本語歌詞をつけるとしっくりこないというか、ピッタリはまっていないということがありますが、このアルバムの楽曲はすべて完璧な日本語歌詞です。あと、編曲、リマスターも素晴らしいですよ!! このアルバムは今後も年に数回は必ず聴く「座右の盤」になることは確実です。芸能活動を停止してから25年ほどになるちあきさんですが、もう復活することはないのか……残念ですね。  

(2017/11/25)
 

【CD/本 No.065】

森山威男の右足の奥義が今、明かされる!!
これぞジャパンクール!山下洋輔トリオ・ファン必見!!

唯一無二のドラマー・森山威男が「スイングするフリースタイル」の技法を解説!
山下洋輔・坂田明との新映像デュオと対談も収録

「森山威男との音楽体験がなければ、今の私はない」山下洋輔(ピアニスト)

稀代のドラマー森山威男が編み出した「スイングするフリースタイル」は、革命だった。
一九七〇年代のジャズシーン、彗星のように出現した山下洋輔トリオの真実が今、明かされる。
若き日の実験を理論的に検証し、体感できる新映像がついに完成!
読み応えある「激論! 東大シンポジウム」と「学生時代の秘話満載の芸大レクチャー」を収録。
未来の""天才""に贈る「目から鱗」の実践的講義。

◆ポイント1
今回のために撮り下ろしたDVDでは、かつてない貴重な映像が満載。
まず、森山威男自らが実演をまじえて、自らのドラムテクニックを詳細に解説。
手足それぞれにフォーカスした個別映像でも視聴できるようになっている。
そして山下洋輔氏、坂田明氏とのデュオセッション。
実際の演奏で手足はどのように動いているのか、さらにフリースタイルのデュオで合わせるためにはお互いの目線がどこを向いているのか、どのようにコミュニケーションをとっているのかなど、6台のカメラを使いすべてを追う。
山下洋輔・坂田明両氏との対談も収録。

◆ポイント2
紙面では、DVDの録音、撮影時の具体的手法などを解説するほか、「一九七〇年代日本におけるフリージャズの創造」をテーマに行われた東大シンポジウムの様子などを収載。
また、森山威男自らが語ったテクニックや学生時代の話など、ほかでは読めない内容も満載。
ミュージシャン、ドラマー、ジャズファンだけでなく、一九七〇年代以降のジャズ文化に興味があれば、間違いなく楽しめるはず。

【紙面内容】
フリージャズと私(森山威男)
第一章 ドラミングと私の学生時代(森山威男)
第二章 激論! 東大シンポジウム - 一九七〇年代日本におけるフリージャズの創造
第三章 録音の技法(亀川 徹)
第四章 映像撮影のねらいと解説(高井浩司)
第五章 森山威男研究を終えて(松原隆一郎)
おわりに(長谷部 浩)



 昨日、注文しました。届くのが待ち遠しい!!
(2017/11/30)
 

【CD/本 No.066】

森山威男 スイングの核心
なぜ圧倒的なスイング感が生じるのか

 これを読まずに、観ずに、聴かずに、死ねますか? ってな感じですよ。本当に凄い!! 感動しました。涙は出ませんでしたが体が震えました。ワタシの稚拙な語彙力ではこの感動はうまく伝えられませんが、超難問の答えがわかった時のような快感、ミステリー小説のトリックがわかった時のような快感に似ています。
 しかし、なぜ今頃になって森山さんが山下洋輔トリオに参加していた時代(1969年~1975年)のフリージャズのドラミングについて作品として残すことになったのか? その答えが本文に記述されていました。
2013年 年初 新宿ピットイン3DAYSでの森山さんの次の発言を聞いた東京大学教授・松原隆一郎氏が作品化に乗り出しました。
(「第二章 激論、東大シンポジウム」から引用)
ひとつは「山下洋輔トリオ時代にフリージャズを演奏していた頃のテクニックについて自分は今、説明できるようになった」ということ。もうひとつは「自分たちはヨーロッパであれだけ大歓迎を受けたのに、あの演奏形態は定着しなかった。いつかどこかで若い者が継いでくれるなら、テクニックについて説明しておきたい」ということ。

 監督・構成の松原隆一郎氏(東京大学教授)、録音の亀川徹氏(東京藝大教授)、企画・監修の長谷部浩氏(東京藝大教授)に感謝します。
 森山ファンは必見ですが、山下洋輔さんのファン、坂田明さんのファン、そして山下さんを師と仰ぐ菊地さんのファン、更には200年後の遠い未来のミュージシャンにも、ぜひ読んで、観て、聴いて欲しい作品です。本当に良かった!!

目次

付録DVD(98分)の構成

 余談ですが、森山さんは1975年の大晦日、新宿ロマン座のステージを最後に山下洋輔トリオを退団しました。ワタシは当時、郷里の新潟に住んでいましたが、正月休みを利用して東京に遊びに来ていました。1975年の大晦日は、新宿ピットイン(当時は伊勢丹裏にあった)のオールナイト・セッションを聴きに来ていました。鈴木勲さん(オマさん)や大友義男さんなどが出演していました。つまり、ワタシは山下洋輔トリオでの森山さん最後のステージを見逃がしてしまったということです。新宿ロマン座と新宿ピットインは200メートル位しか離れていなかったのにね。その日から42年余りが過ぎましたが、3人とも現役でバリバリ活躍しているのは、何とも嬉しい限りです。人生はそこそこ長い遊びであります。ん?これは夜電波の前口上にありましたね(笑)
(2017/12/9)
 

【CD/本 No.067】

VERY GLAMOROUS SPECIAL LIFE

 昨年2枚同時リリースされた大西順子トリオのアルバム「GLAMOROUS LIFE」と「SPECIAL LIFE」を買いました。CDとアナログ盤が発売されているのですが、ジャケ買いでアナログ盤にしました(笑) 「GLAMOROUS LIFE」についてはアナログ盤のジャケ写真が圧倒的に好きですね。ジャケットの裏面の写真も良いです。アラフィフの女王様!!!
 「GLAMOROUS LIFE」についてはコンサバな感じのピアノ・トリオですが、楽曲によっては変拍子のプログレな感じの演奏をしています。アート・テイタム・リスペクトの「Tiger Rag」やドラムス高橋信之介フィーチャーの「Fast City」が良いです。
 「SPECIAL LIFE」はバラード集です。最初に針を落としたのは深夜でした。沁みました!!! 沁み込みました!!! 何時に聴いても良いのでしょうが、このアルバムは深夜の時間帯がベストかもしれません。クラシックの「舟歌」(ピアノ曲集『四季』より)、「柳の歌」(歌劇『オテロ』より) はクラシック臭さを中和させたシンプルでスタイリッシュなアレンジが良いですね。

GLAMOROUS LIFE
CD
SPECIAL LIFE
CD
GLAMOROUS LIFE
ANALOG
SPECIAL LIFE
ANALOG

 アナログ盤は20年以上買っていなかったですが、やはり音が良いですね。高音の角とか低音の広がりとかね…。それにしても、世界的にはストリーミング配信とかダウンロード配信がほとんどですが、日本という国は……CDが売れないと言いながらアナログで名盤を復刻するだけじゃなく新譜もアナログで発売する国……変な国だよね(笑)……ガラパゴス化とか言いますが、大いに結構だと思います!!! 家ではアナログで聴き、それをデジタル化して持ち歩くスタイルが日本的で良いです!!! ちなみに、「GLAMOROUS LIFE」と「SPECIAL LIFE」はデジタル化してクラウド(OneDrive)に上げています。
(2018/1/3)
 

【CD/本 No.068】

The Opening of the Way / Steve Coleman

 先週の夜電波(第357回)、コント仕立てのテキストリーディング(アーロン・ジェロー氏のものまねがあったところ)のBGMで流れていた曲が気になりました。スティーヴ・コールマンの「ファースト・コース」という曲です。この曲が収録されたアルバムをアマゾンで探し『ジェネシス&ジ・オープニング・オブ・ザ・ウェイ』というアルバムが見つかりましたが、今は取り扱っていませんでした。
 このアルバムは、打楽器とストリングスを起用した『ジェネシス』、宗教をテーマにした『ジ・オープニング・オブ・ザ・ウェイ』の2枚組です。このアルバムだったら以前にも夜電波で取り上げたことがあったと思うのですが …… いつだったかな?思い出せません。
 「ファースト・コース」は『ジ・オープニング・オブ・ザ・ウェイ』に収録されています。 これが何とYouTubeで見つかりました。しかも『ジ・オープニング・オブ・ザ・ウェイ』全曲です。パーカッション主導による重層化したリズムの中でスティーヴ・コールマンのアルトサックスが浮遊しています。曲間の空白がなく、ほとんどノンストップで演奏されているように聞こえます。素晴らしいアルバムです。
The Opening Of The Way
Recorded 1997

1 Law Of Balance
2 Pi [6:48]
3 First Cause [13:36]
4 Wheel Of Nature [18:08]
5 Rite Of Passage [24:21]
6 Regeneration [31:26]
7 Organic Movement [43:10]
8 The Law [46:05]
9 Fortitude And Chaos [53:26]
10 Seti I [58:13]
11 Polar Shift [1:03:27]
12 Third Dynasty [1:10:52]

Steve Coleman (as)
Andy Milne (p)
David Dyson (e-b)
Sean Rickman (dr)
Miguel "Anga" Diaz Zayas (perc)
David Gilmore (g) Tracks 2, 6 & 11
Regg Washington (b) 6
(2018/4/7)
 

【CD/本 No.069】

本日発売!いきなりベストセラー!!

 本日、市川愛さんの待望のアルバム「MY LOVE, WITH MY SHORT HAIR」が発売されました。
ワタシは昨日オーダーしたのですが、今日は届いていませんでした。いつ届くのかしら…。
アマゾンではいきなりベストセラーになっています。このアルバムは、TABOOレーベル最大のヒット作になるかもしれませんね。
 TABOO LABEL Official YouTube Channelで全曲試聴することができます。
MY LOVE, WITH MY SHORT HAIR 全曲試聴 on YouTube
(2018/4/11)
 

【CD/本 No.070】

名盤誕生!! 梶芽衣子「追憶」


(2018/6/26)