ライブ No.011 ~ No.020

【ライブ No.011】

 少なくとも、この国には4人の菊地成孔がいる。
 dCprGの菊地成孔、
 ジャズ・ドミュニスターズの菊地成孔、
 ダブ・セプテットの菊地成孔、
 そして、ぺぺ・トルメント・アスカラールの菊地成孔、だ。

 日曜日にぺぺの菊地成孔を初めて見た。
 細野晴臣の名曲「ファム・ファタール」を聴けて良かった。
 4人の菊地成孔が一堂に会する祭典をやってほしい。
 菊地成孔という異形にして巨大な才能の祭典を!!

20150623
(2015/6/23)
 

【ライブ No.012】

 dCprG goes on LEVEL XXX「Franz Kafka’s South Amerika」tour

 7/22 名古屋 クラブクアトロ
 7/23 大阪 梅田AKASO

 ギタリストの大村孝佳さんは、7/15 新宿、7/16仙台に出演するが、名古屋と大阪は都合により出演できず「大物ゲスト」が出演すると既報されていた。
 その大物が、なななななんと!マーティー・フリードマン師匠であることが発表された。

 大阪のタワーレコード梅田店で行われたイベントで、
 「(東京と大阪)どちらも絶対いきたい。という人はどうすればいいですか?」という会場からの質問に「凄い難しい問題だとは思いますが、最も簡単な方法としては、どちらも来る。という方法があります」と答えている。

 しかし、もっと簡単な方法があるじゃないか!!
 東京公演にマーティー師匠が乱入すればよいのである。
 ヘビメタ師弟対決だ!!

 ちなみに、菊地さんとマーティー師匠は、タモリ倶楽部の空耳アワード審査員だからね(笑
 屯田じゃね?って、飛んでんじゃね?でもいいよね(笑

(2015/7/1)
 

【ライブ No.013】

20150723 久しぶりに雑誌「BRUTUS(ブルータス)」を買ってみた。興味のある特集の時だけ買っている。

菊地さんが「いったいなぜ人はこの音楽に血が騒ぐのか?」と題したインタビューに答えている。短いインタビューだがわかりやすかった。ニコニコ動画・菊地チャンネル「モダンポリリズム講義」の超要約版のようでもある。

本号は興味深い記事が多い。「聴きたい、踊りたい! 太陽のレビュー135枚」(南米の太陽/カリブの太陽/ハワイの太陽/アジアの太陽/アフリカの太陽)音楽評論家の提灯ではなく、各界の音楽好きのディスクレビューである。夏が過ぎても、しばらくは手元に置いてCD購入の参考にしようと思う。真冬のボサノヴァ、春先のサルサも粋なものだから。数十曲だけだがネット配信で試聴(30日間限定)できるサービスもついている。これはいいね。

先週、土日月の三連休。土日に行われた第10回ブラジル・フェスティバルに行ってきた。
第3回くらいから毎年行っているが、今年は10周年記念であり日本ブラジル国交120周年ということもあり盛大だった。二日間、ブラジル音楽を満喫した。今年の目玉は、トリを取ったルイーザ・ポッシだ。ブラジルでアナ雪を歌っている歌手である。名前だけは知っていたが、彼女の歌声を聴くのは初めてだった。さすがに歌唱力がある。フェスティバル全体を通してほとんどが歌物だった。ショーロやブラジリアン・ジャズなどのインスト物もやって欲しかったが、「お祭り」だから揚げ揚げになるのは仕方ないか。扇情的なポルトガル語のMCによって代々木公園イベント広場が完全にブラジル領土化していた。どこから湧いてきたのか、このブラジル人たちは(笑 シュラスコ(牛串焼き)も美味かったぜ!
(2015/7/23)
 

【ライブ No.014】

 先週末、初めて「すみだジャズ」に行ってみました。
2日間、どっぷりジャズに浸りました。「すみだジャズ?大したことないだろう?」ってなめていました。猛省しています。今年で6回目の「すみだジャズ」ですが、こんなに楽しいならもっと早く来れば良かったと後悔しております。錦糸町駅北口・南口および東京スカイツリー周辺を中心とした墨田区内の屋内・屋外全32ステージが全部無料です。当然、全部聴くのは不可能です。ワタシは、錦糸公園の会場で午前の開始から終了まで2日間聴きました。
(それにしても1)屋台の焼きそばが美味かった!!炎天下で食べる焼きそばって、何であんなに美味しいのだろう(笑
(それにしても2)オマさんこと鈴木勲さん、元気だーー!82歳を過ぎています!! 軽く100までいくでしょう!! 相変わらず個性的な服装(女装)でしたが、見慣れてしまったのか、これが自然に見えてしまうから不思議です(笑
オマさんを初めて見たのは、はっきりとは覚えていませんが、40年程前だったと思います。オマさんが渡米していたころ共演したドラマーのドナルド・ベイリーが来日し、新宿ピットインでセッションしたのですが、そこで初めてオマさんを見ました。当時はまだ男装でしたね(笑

1日目の近藤房之助トリオ、最高でした!! 2日目、元晴さんや西藤ヒロノブさんらが組んだ「Dream Session for Sumida 2015」はモリモリに盛り上がりました!! そして、最後はオマさんと峰厚介さんの「ハイレゾ4」がバッチリ決めてくれました!!

ちなみに、菊地さんはHOT HOUSEで昨年出演していますが、是非、来年は屋外で・・・否、菊地さんは雨男っぽいところが・・・ないか?・・・(笑

20150818
(2015/8/18)
 

【ライブ No.015】

20150831  先週末に第34回 浅草サンバカーニバルを観に行った。
朝起きたら雨が降っていて、こりゃ中止かな?と心配したが、小雨決行を信じて出かけた。幸いにも雨は霧雨、傘は無用。メインのS1チームが登場するころには雨は上がっていた。今年で7年ほど連続して来ている(震災の年は中止)

 新宿にあるロボットレストランのサンバチームが特別参加(審査対象外)したが、圧倒的な財力で魅せつけてくれた。しかし、あれはサンバじゃないね。「山車」は豪華絢爛、「演奏」と「ダンス」は女戦軍団。ゴージャス感、バブル感が半端なかった。そして、場違いな痛々しさも。

 地元、戸田を本拠地とするS1サンバチーム「アレグリア」も元気に出場していたが、残念ながら5位に終わった。エンヘードの「仏教伝来」がイマイチ地味だったように思う。陰ながら応援しております。チームカラーのピンクが愛らしい!! 浅草サンバが終わったら夏も終わりだ。
さて、今週末は「東京ジャズ」に行ってみようかしら。。。

画像は沿道の特設コーナーで買ったエンヘード曲CDだ。
(2015/8/31)
 

【ライブ No.016】

「東京ジャズ」にファラオ・サンダースが出演する? マジで? 嘘だろ!?
ここ数年、まともに演奏ができない程、具合が悪い状態だったと伝えられていたので俄かには信じられなかった。もし来日が実現できるならば(縁起でもないが)これが最後の来日になる可能性があると思い聴きに行くつもりだった。しかし、数日前、来日中止が伝えられた。「都合により」としか報じられていない。残念!!

「東京ジャズ」に、現役復帰した大西順子が出演する。
ちょうど3年前に夜電波に出演し「引退の弁」を語っていた。確か番組で愛用のピアノをチャリティ・オークションにかけたと記憶しているが・・・聴き直してみよう。

大西順子 [S4] 第78回 2012年10月14日
ゲスト:大西順子



 大西順子曰く「老境に入った円熟は信じられない」・・・まったく同感!!
 あれから3年、もう3年なのか、まだ3年なのか、ビミョーな期間だ(笑 今度は「復帰の弁」を夜電波で語っていただきたい。 ちなみに、大西順子は00年代に活動休止期間があったので「2度目の復帰」になるかもしれない。これからも、疲れたり悩んだりしたらしばらく休み、何度でも復帰してほしい(笑

デビュー作「WOW」からのファンだが、正直言って00年代から10年代の大西順子はちゃんと聴いていない。復帰した大西順子はホールではなく新宿ピットインのような狭い空間で聴いてみたい。
そして、菊地さんとの共演と菊地さんプロデュースの新譜を期待している。
(2015/9/2)
 

【ライブ No.017】

 9月5日(土)に東京ジャズに行ったが...
 その前に、代々木公園で開催された在日ペルー人のイベント「おいしいペルー」に行ってみた。
 ペルーで連想するものは、インカ帝国、フォルクローレ、コンドルは飛んでゆく、ナスカの地上絵、アルベルト・フジモリ、ケイコ・フジモリ、トゥパク・アマル、センデロ・ルミノソ・・・あ、ヤバイ・・・(笑

 ペルーの国民的飲料「インカ・コーラ」を飲み、ペルーの唐揚げを食べ、ペルーの音楽を聴き、レゲトンで踊る女性ダンサーを観て目の保養...(笑


 このまま代々木公園にいて東京ジャズに行くのを止めようかと思ったが、、、、つづく
(2015/9/10)
 

【ライブ No.018】

 ......結局、暑い国の国民性はほぼ共通的に時間にルーズなところがある。ペルーもそうらしい。イベントのタイムテーブルはあるが、ほとんど時間通りに進まないので嫌気がし、代々木公園をあとに東京ジャズが行われている東京国際フォーラムに向かった。

 昨年の東京ジャズは、ハン・ベニンク率いるICPオーケストラを“どうしても聴きたくて”有料世界のコットン・クラブに行ったが、今年の東京ジャズの有料世界に“どうしても聴きたい”バンドがないので無料世界を楽しむことにした。
菊地さんとリチャード・スペイヴンがゲストで出演するバンドは気になるが、ゲスト扱いじゃつまらんしね(笑
ちなみに、9月6日(日)は行っていない。朝から雨模様だったから行く気が失せた。雨の中で傘を差しカッパを着て鑑賞するような根性はない!!キッパリ!!(笑

■CLUB TOKYO JAZZ
14:00
ADAM at
後半だけ聴いたが、縦ノリで盛り上がりたい人向けのバンドですな。
星1半
■CLUB TOKYO JAZZ
15:15
PRIMITIVE ART ORCHESTRA

三人のバンドで何がオーケストラなのかわかりませんが、理想だけは高いバンド。
星2
■CLUB TOKYO JAZZ
16:30
bohemianvoodoo
多分、伸び代は少ない。嫌いじゃないが、、、
星2半
■BRAZILIAN JAZZ!
18:00
ハシャ・フォーラ
マイルス・デイヴィスのお馴染みの曲を演奏!!
フルート、ヴァイオリン、ベース、ギターという室内楽的編成に、ドラムじゃなくてパンデイロ(名人・長岡敬二郎氏)を加えたのは大正解!!
ちなみに、10月にデイヴ・リーブマンをゲストに迎えた『ハシャ・ス・マイルス』をリリースするらしい。Check it out!
星4半
■FRENCH JAZZ QUARTER
19:15
ドミニク・フィヨン・トリオ Special guest 鳥山雄司
名前は知りませんがドラムの人、シブくてかっこよかった!!
陽気なドミニクさんにも好感。
鳥山さんとのインタープレイ、やっぱ、ジャズはいいな!
星4
■FRENCH JAZZ QUARTER
20:30
ローラン・クーロンドル・トリオ

フランスの今ジャズ?
ローランさんの抜群のテクニックに驚かされたがアイデアや決め技に懲り過ぎ、それが連続して単調に。ウケ狙い過ぎじゃね?
星3
■JAZZ FROM SWEDEN
21:45
Hear here! featuring Lisa Ullen, Nina de Heney, Ida Lunden and David Stackenas

スウェーデンのインプロヴィゼーション・バンド。
電子音担当のIda Lundenさんが、さりげなく最高!!
来年の東京ジャズにインプロヴィゼーション/フリージャズ専用のステージを作ることを切望する!!
(有料でも聴きに行きます!)
星4


 余談ですが、東京国際フォーラムの地上広場は都会のオアシス感を演出するために樹木が植えてあるが、東京ジャズのようなイベントでは、はっきり言って、その樹木がジャマ! Jammerだ!(笑
 あと、難民キャンプの白テントに設営されたようなステージはダメでしょう!! 野暮というか不粋というかダサいというか、、、無料世界に費用はかけられないのかもしれないが「東京」の冠をいただくからには、もう少しグレードを上げてほしいね。第一にわざわざ遠いフランスやスウェーデンから来たミュージシャンが気の毒でならないね。
 単純に比較はできないが、先日行った「すみだジャズ」の方がよっぽど「東京(下町)」を感じた。「すみだジャズ」の方がイベントとして優ってるだろう。全部無料ということも含めてね(笑

(2015/9/11)
 

【ライブ No.019】

 9月9日(水) 新宿ピットイン
映画「Document Of 阿部薫」presents 阿部薫トリビュートLIVE
大谷能生、大友良英、纐纈雅代、竹田賢一、吉田隆一

 9月9日は伝説のサックス奏者・阿部薫の37回忌である。
2016年公開予定の映画「Document Of 阿部薫」のためのカメラが入っていた。
ライブは各自のソロとトークで構成。司会は菊地さんの相方・大谷能生。

0.伊基監督あいさつ
1.大谷能生ソロ(as, CDJ)
2.大谷能生トーク
阿部薫を初めて聴いたのは高校の国語の先生からプレゼントされたカセットテープの中に入っていた代表作「彗星パルティータ」
3.纐纈雅代ソロ(as)
4.纐纈雅代と大谷能生の対談
阿部薫を初めて聴いた時期は覚えていない。初めて聴いた時は「楽しかったし、嬉しかったし、希望が持てた・・・」
5.吉田隆一ソロ(bs)
6.吉田隆一と大谷能生の対談
クラシック・サックスの開祖マルセル・ミュールと阿部薫の類似性を説く。実際にふたりの音源を聴き比べる。確かに似ている。阿部薫のサックス奏法について吉田氏と大谷氏がわかりやすく解説。面白かった!
7.大友良英ソロ(g)
師匠・高柳昌行氏の遺品 1963年製 GIBSON ES-175 で演奏
175は当時、高柳氏とクレイジーキャッツの植木等のふたりが所有していた(大友氏談)
8.大友良英と大谷能生の対談
「解体的交感」で共演した阿部薫と高柳昌行だが、のちに喧嘩別れする。ふたりの間に間章が入ったから悪い・・・(笑
高柳氏に入門する前に、大友さんは福島のジャズ喫茶「パスタン」で阿部薫を見ている。youtubeに流出している「パスタン」のライブ動画である。映ってはいないが客として大友さんも聴いたらしい。
阿部薫を初めて聴いたときは「パンク」だと思い、セックスピストルズは「パンクじゃない」と思ったそうだ。
この対談は面白かった! 絶対映画に入れるべきだ!
9.竹田賢一ソロ(e-大正琴)
10.竹田賢一と大谷能生の対談
阿部薫の私生活まで付き合った竹田賢一さん。竹田さんも「パスタン」で阿部薫と共演している。録音テープが残っているかも。音楽活動以外での阿部薫の「正体」について、もう少し話が聞きたかった。

 ワタシは、山下洋輔トリオ(山下・坂田・森山)が好きで、アンソニー・ブラックストンの名盤「for alto」などでサックス・ソロを聴き、インプロヴィゼーションやノイジーな音に対しては免疫ができていたので「彗星パルティータ」や「解体的交感」にまったく抵抗はなかった。最初から楽しめた。
しかし、阿部氏のような「身と心を削るような音」だと長生きしないだろうと思ったが...それが一因になっているか知らないが・・・・・・阿部薫 1978年9月9日死亡 享年29歳。若すぎる。

映画「Document Of 阿部薫」が無事に完成することを祈る!

(2015/9/12)
 

【ライブ No.020】

 9月12日(土) 久しぶりに青空を見たような…

リオ・デ・ジャネイロで人気のバトゥカーダ軍団「Monobloco(モノブロコ)」が5年振りに来日した。
モノブロコは、ライブステージやストリートパフォーマンスなどのパーカッションのワークショップを行うグループだ。
9月13日(日)の池袋Brazil Street Carnival(旧称:池袋サンバ・カーニバル)に日本の参加者100名ほどを加えたグループ「モノトウキョウ」のエンサイオが公開されるということでサンシャイン・シティ アルパ屋上サンシャイン広場に行ってみた。

スルド、ヘピニキ、カイシャ、タンボリン、アゴゴ、クイーカなどから繰り出されるサンバのリズム、それが幾重にも織りなす感じ、そして一重になって決まる感じ、これがたまらない! ひとことで言えない至福感だ! 参加者達も真剣に楽しんでいる感じだった。
1時間余りモノブロコのワークショップを目の前で見れた。初秋のいい一日でした。

ちなみに、本番13日は行かなかった。
サンシャイン通りは交通規制と人混みで身動き取れなくなりますから...経験済み…(笑

(2015/9/14)