ライブ No.081 ~ No.090

【ライブ No.081】

第13回ブラジルフェスティバル2018

 先週の土日、「第13回ブラジルフェスティバル2018」に行ってきました。
両日ともクッソ暑い!猛暑でしたが、ブラジルのカクテル「カイピリーニャ」は1杯だけにして2リットルの水で乗り切りました。それだけ補給してもトイレに行きませんでしたからね……どんだけ暑いんだ!ってことですよ。
ブラジルフェスティバルは、ここ数年見ていますが、猛暑のせいかお客さんは例年より幾分少なかったようです。あまり大物ゲストがいなかったということもあるようですが…。しかし、MCのアマンダは今年も可愛かった!!
 ちなみに、今年は、ブラジルに移民が始まって110周年のようです。110年前の人はよく行ったよね。日本から見たら地球の裏側、笠戸丸に乗って約2カ月、「今生の別れ」の覚悟を持って行ったようです。今では200万人ちかい日系人がブラジルで暮らし、日本にも19万人のブラジル人が暮らしているようです。
 職場や自宅周辺には大陸や半島の人がたくさんいますが、ブラジル人の知り合いはひとりもいません。大陸や半島の人とはあまり関わりたくないですが、ブラジル人がいたら積極的に声をかけたいですね Eu gosto de musica do Brasil. しかしですね…身近にいてもブラジル人を見分けることは難しいでしょう。「中南米の人」というくくりになってしまうから(笑)


※映像とBGMは関係ありません。
(2018/7/21)
 

【ライブ No.082】

TAMAXILLE+ケイ赤城@新宿ピットイン

2018年8月17日(金) TAMAXILLE+ケイ赤城
本田珠也(ds)類家心平(tp)井上 銘(g)須川崇志(b)ゲスト:ケイ赤城(Key)
 本田珠也3DAYSの初日に行って来ました。
本田さんのグループ「TAMAXILLE」(タマザイル)にケイ赤城さんがゲスト出演したセッションです。泣く子も黙るケイ赤城さんです。アイアート・モレイラ&フローラ・プリム、ジョー・ファレル、スタンリー・タレンタイン、アル・ディメオラ、アラン・ホールズワース、そして、ジャズの帝王マイルス・デイビスのグループで活躍した日本人ピアニストです。
 この日は、まさに「マイルス・トリビュート」のようなセッションになりました。1stセットは70年代のマイルス、2ndセットは80年代のマイルスの曲を演奏していました。ケイさんはフェンダー・ローズだけ弾いておりましたが、ヤバい!マジヤバい!です。圧倒的な包容力でタマザイルの若手メンバーを刺激していました。流石!です。心平さんのトランペットもヤバかった! 一瞬、マイルスの姿と類家さんの姿が重なって見えました。客席は満員、立見の人もいました。このメンバーでやるならリピートしたいですね!

アンコールで演奏したマイルスの曲「ジャン・ピエール」
1981年10月の西新宿の来日コンサートでのマイルスの姿を思い出しました。

(2018/8/19)
 

【ライブ No.083】

平成最後の夏の浅草サンバ

 酷暑の中、恒例の浅草サンバカーニバルに行ってきました。
正午、交通規制で車両通行止めがかかると観客は一斉に最前列に陣取ります。アタシは、あまりに暑いので、通行止めの直前まで近くのドトールでアイスコーヒーを飲みながら待機していましたが、幸運にも最前列につくことができました。
 パレードが始まるのは午後1時からです。酷暑の中、この待っている時間が実に長い!! 干上がってしまいそうです!! しかし、一旦、パレードが始まってしまうと暑さも気になりません。「あっという間に」は大袈裟ですが、午後6時まで続いたパレードも短く感じるほどでした。
 今年もS1チームは仲見世バルバロスが優勝しました。3連覇です。浅草商店街の潤沢な資金力、そして、何と云っても地元ですからね。アタシの地元、埼玉県戸田市を本拠地としたアレグリアは5位。毎年応援しているのですが、なかなか上位にいけません。ガンバってほしいです!!

チーム名 テーマの表現 躍動感 衣装 演奏 ダンス 総合評価 総合得点
バルバロス 71.0 75.0 75.0 76.0 76.0 93.0 466.0
サウーヂ 72.0 72.0 72.0 70.0 69.0 88.0 443.0
リベルダージ 72.0 71.0 73.0 72.0 65.0 86.0 439.0
ウニアン 69.0 75.0 68.0 73.0 64.0 87.0 436.0
アレグリア 68.0 70.0 69.0 67.0 63.0 81.0 417.0
自由の森 63.0 65.0 59.0 67.0 59.0 79.0 392.0
セレージャ 53.0 54.0 59.0 52.0 55.0 68.0 341.0
ラムズ 50.0 52.0 48.0 48.0 48.0 63.0 309.0


※BGMはS1リーグのエンヘードからサンプリング
(2018/9/2)
 

【ライブ No.084】

DOS ORIENTALES@新宿ピットイン

2018年9月2日(日) DOS ORIENTALES
ウーゴ・ファトルーソ(p,acc,vo) ヤヒロトモヒロ(perc)
初めてドス・オリエンタレスのライブに行ってきました。
昨年、音楽ドキュメンタリー映画『ドス・オリエンタレス』を見て、次回来日したら必ず行こうと決めていました。新宿ピットインでやるのは13回目らしですね。
ドス・オリエンタレスは、ウルグアイ出身で、ピアノ、アコーディオン、ヴォーカルのウーゴ・ファトルーソとパーカッションのヤヒロトモヒロの二人組です。ラテン音楽、ジャズなどの音楽的要素をベースとして、独創的で心地の良い音楽を展開しています。ドス・オリエンタレス、直訳すれば「2つの東方」ということですが、東洋人のヤヒロトモヒロ(八尋知洋)とウルグアイの正式名称「ウルグアイ東方共和国」から名付けられたようです。ドス・オリエンタレスは、今まで3枚のアルバムを出しているようですが1枚も聴いていません。今度チェックしてみましょう。ライブを聴いて直感的に確信しました。3枚ともハズレはないだろうと。
2ndセットの一部(ピアノソロ~)


「ドス・オリエンタレス」のアルバム
   

(2018/9/9)
 

【ライブ No.085】

ずっと気になっていたバンド「四管獣」

 早坂沙知さんのご子息、バリトンサックスのRIOさんをリーダーとして発足したサックス・カルテット「四管獣」を初めて聴いた。結成したのは半年位前だと思うが、ずっと気になっていたバンドだった。RIOさんのオリジナル曲を中心に、ジャズの隠れた名曲を演奏していた。サックス・アンサンブルから即興演奏まで圧倒的なサウンドだった。このバンドは今後益々成長し、新宿ピットインの「夜の部」を満席にするだろう。テナーの上運天淳市さん、アルトの佐藤敬幸さん、二人とも初めて聴いたが、なかなかの実力者だ! 紅一点の纐纈雅代さんが一番年上???だと思うが…それは触れまい…しかし、纐纈さんが一番「獣」に近いのは確かだ(笑)
 ちなみに、マイルス・デイヴィスのバンドで活躍したケイ赤城さんも聴きに来ていた。ケイさんも「四管獣」に注目しているに違いない。

チャーリー・ヘイデンの「Liberation Music Orchestra」からの曲、
「Not In Our Name」 feat.ター坊(佐藤敬幸)



(2018/10/22)
 

【ライブ No.086】

これは事件です! アレックスが来日する!

マジか?! 欧州フリーの重鎮、アレクサンダー・フォン・シュリッペンバッハが来日する。これはちょっとした事件です。しかも、エヴァン・パーカーとポール・リットンを従えての来日だ! ヤバいヤバい! これを聴き逃したら一生後悔するレベルのライブだ。しかし、すでに新宿ピットインのチケットは完売している。何とかしましょう(笑)

(2018/11/3)
 

【ライブ No.087】

シュリッペンバッハ・トリオ@新宿ピットイン

Schlippenbach TRIO @ SHINJUKU PIT INN
2018年11月26日(月) 20:00
アレクサンダー・フォン・シュリッペンバッハ(p)、エヴァン・パーカー(ts)、ポール・リットン(ds)
ゲスト:高瀬アキ(p)

 シュリッペンバッハ・トリオ@新宿ピットインに行ってきた。これを聞き逃せば一生後悔するかもしれないという強迫観念もあり、チケットは完売していたが、何とか入手することができた。あくまでも合法的に(笑)
結果、素晴らしいフリー・インプロヴィゼーションのライブを聴けた!

 立錐の余地もない満員御礼の新宿ピットインだ。本当に好きな人だけが集まってくる。今日、山形から来たという人がいた。フランス語で話している外国人もいた。坂田明さんと一噌幸弘さんが二人並んで客席にいた。名前は知らないがインプロのライブで何度かお見かけした人もいる。開演前のピットインは観客の期待感と高揚感に包まれていた。これがピットインだ!!他のライブ・ハウスにはない真剣勝負の「道場」「リング」のようだ。

 ステージに登場したアレックスはヨボヨボ感漂う爺さんだ。御年80歳。ケンチャンスムニカ?と思ったが、演奏が始まったら力強いパーカッシブなピアノにケンチャナヨ!!(笑) エクセレントだ! テナー・サックスのエヴァン・パーカーは御年74歳。循環呼吸奏法や高速タンギング奏法は健在で良質なサックスの音にしびれた!天晴れ!! 一番若い、と言っても御年71歳のポール・リットンは元気そのものだ!
 1stセットは、シュリッペンバッハ・トリオ。2ndセットに入り、今年、ベルリン・ジャズ賞を受賞した高瀬アキさんとアレックスの「めおと連弾」。そして、再びトリオ、次にアルト・サックスの林栄一さんの飛び入りでシュリッペンバッハ・カルテット、そして、最後は、めおと連弾トリオで幕となった。これが最後の来日にならないで欲しい!と切に願う。素晴らしい一夜だった。


A piece of Schlippenbach Trio's free improvisation at SHINJUKU PIT INN


(2018/11/29)
 

【ライブ No.088】

2018 菊地成孔 3DAYS duo with 大友良英

 年末恒例の菊地成孔3DAYS@新宿ピットインに行ってきた。3日目の大友良英さんとのデュオである。
あるときは音楽や映画やファッションや格闘技やグルメの評論、またあるときはDJやラッパーやラジオ・パーソナリティ、しかし、本業であるジャズ・ミュージシャンの菊地成孔さんはやっぱり凄かった! ソプラノ・サックス、アルト・サックス、テナー・サックス、そして、ピアノを弾いていた。特にテナー・サックスは最高だった! ガトー・バルビエリにも通ずる「男の色気」「男の優しさ」を感じさせる音色に心酔させられた。本当に素晴らしい!!
 盟友・大友良英さんとのトークも面白かった。二人にとって「頭髪ネタ」は欠かせない。スカルプDをやめて「湯シャン」で増毛に成功した菊地さん。来年還暦を迎える大友さんは相変わらずスカルプDは欠かせないようだ(笑)

 元々は9月に始まり、だんだん12月の行事になって来たピットインの3デイズですが、あの多忙な大友良英が年末、クリスマス前後しかスケジュールがない。ということから、二人でクリスマスコンサートをやる、という奇妙なこともここ数年、定例化しています(笑)。
 山下、大友との、もう何回目かわからない(笑)デュオも、毎年毎年進化があり、我ながら聴き逃せない音楽だなあと思いますし、恒例の「残りのお楽しみ」ですが、今年は「拡張された花と水」というユニットで、もともと南博さんとアルバムを出した「花と水」というデュエットチームにベースを入れ、さらに、ラッパーを2人入れるという、「ミニマルで空間の多い、茶道/花道/歌舞伎、等々、日本の感覚に基づく完全即興にラップが入る」という企画になります。すでにテストランを行っており、一見混ざりが悪そうですが、やってみると、ジャズとヒップホップの融合系としては、裏面ではあるが極点だなと思っております。演奏は自分のバンドから、ピアノが小田朋美(DC/PRG)、ベースが鳥越啓介(ぺぺトルメントアスカラール)です。ラッパーはQNとジュアという、まだ20代の天才たちが参加してくれます。どうかお楽しみに。 【菊地成孔】

2018年12月24日(月) 新宿PIT INN 菊地成孔(ts)、大友良英(elg)



新宿ピットインからのクリスマス・プレゼント ⇒ 

(2018/12/28)
 

【ライブ No.089】

2018 大友良英のONJQ@新宿ピットイン

 年末恒例の大友良英4DAYS 8連続公演@新宿ピットインに行ってきた。1日目の夜の部(2公演目)大友良英ニュージャズクインテット(ONJQ)である。
 今年復活したONJQを4月に新宿ピットインで聴いている。今回が2回目だった。大友=水谷=芳垣のラインは本当に凄いが、フロントの若い衆(今込&類家)は、もう少し頑張って欲しいと思った。東京・京都・名古屋のツアーと、この日のセッションはライブレコーディングしているそうだ。アルバム化されること願っている。来年もONJQを追っかけたいと思っている。
 因みに、大友さんは来年の某局の大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」の音楽を担当している。脚本の宮藤官九郎さんとの大ヒット「あまちゃん」コンビである。ドラマの内容は「大河ドラマらしくない」とウワサされている。結構結構大いに結構! 明治大正昭和の大河ドラマがあってもいいじゃないか!既成概念を打ち破ってほしい!

2018年12月26日(水) 新宿PIT INN
大友良英ニュージャズクインテット(ONJQ)
大友良英(g) 類家心平(tp) 今込治(tb) 水谷浩章(b) 芳垣安洋(ds)
アンコールで演奏された「ID10」



(2018/12/30)
 

【ライブ No.090】

新春恒例 森山威男@新宿ピットイン

 新春恒例 森山威男4DAYSの2日目と3日目に行ってきた。森山さんのライブは2015年12月の新宿ピットイン50周年記念のコンサート以来である。
森山威男4DAYSの2日目「DuoDuo1」は、田中信正とスガダイローとのデュオだった。1stセットは森山田中のデュオで童謡「浜辺の歌」にはじまり森山さんの好きな「My Favorite Things」「Danny boy」などを演奏した。2ndセットは森山スガのデュオでジャズ・スタンダードの「The Man I Love」「In A Sentimental Mood」「Someone to Watch over Me」などを演奏した。これはスガの選曲だと思われる。そして、アンコールに応えて森山威男のテーマ曲ともいえる名曲「Hush-a-Bye」を、なんと!田中スガの連弾+森山という異形のデュオ?トリオ?になった。ふたりの剛腕ピアニストの拳打ちや肘打ちにピアノが悶絶の声を上げていた(笑)
森山威男4DAYSの3日目「DuoDuo2」は、当初、山下洋輔と佐藤允彦とのデュオの予定だったが、昨年、山下さんが階段から転落して怪我をされたため出演できなかった。そのため1stセットは、昨年9月9日に「座・高円寺2」で行われた映像が流された。この映像では、山下さんが「自らの手癖」について解説しながら実演するという興味深い内容だった。これは何としてもDVDで発売して欲しい!続いて、森山さんは「自らの手癖」について解説しながら実演して見せてくれた。2ndセットは佐藤さんと童謡やジャズ・スタンダードを演奏し、アンコールは前日と同じ「Hush-a-Bye」だった。
 因みに、山下さんの代役として大西順子や上原ひろみや矢野顕子が上がったそうだが「出来るわけないじゃない、こっちは楽しくなくなっちゃう」と遠慮したそうだ。......大西さんとはやって欲しかったな(笑)

2019年1月3日(木) 新宿PIT INN
DuoDuo1
「Hush-a-Bye」 森山威男(ds) 田中信正(p) スガダイロー(p)



2019年1月4日(金) 新宿PIT INN
DuoDuo2
「Hush-a-Bye」 森山威男(ds) 佐藤允彦(p)



(2019/1/6)