映画 No.021 ~ No.030
【映画 No.021】
配信は観ていないが、原作コミック(kindle版)は読んでいるし、OSTも買っている。順番が可笑しいようになっているが、理想としていたサンダーボルトを映画館で観ることができた。最古参ガンダムファンとしては1年戦争が舞台であっても原画タッチがまったく違うので別物感覚で楽しめた。
予想以上に菊地さんの音楽が使われていたので感激した。映画の脇役という感じがまったくしない。映画音楽じゃなくて音楽映画なんじゃないかと(笑) 苛烈な爆撃音のSEとフリー・ジャズが重なった迫力のサウンド、戦闘シーンに流れるオールディーズは甘く切なく美しい。
それにしても会場に若い女性が多かったのには驚いた。会場を間違えたのかと思って受付嬢に尋ねたほどである「ここ、サンダーボルトですよね」「はい、そうですよ!」(笑)
つまりは、舞台挨拶に登場したイケメンの声優さん目当てのようである。イオ・フレミング役の中村悠一さんとダリル・ローレンツ役の木村良平さんである。(松尾監督や小形Pも登場)小形Pが云っていたが「配信は2chだが映画は2.1ch」のようである。つまり、サブウーファーが追加されているのだ。この差は大きい。サンダーボルトは映画館で観ることが一番だと思う!
入場者プレゼントのアニメーション複製原画(4種1セット)である。ランダムに配布されたようだ。
【映画 No.022】
夜電波が始まったのが2011年4月。3.11大震災があり、5月にギル・スコット-ヘロンが亡くなり、7月に27歳の若さでエイミーが亡くなったという頃でした。
映画館は満席でした。ミニシアターですね。映画が始まる前、後ろの席の女性二人の話し声が聞こえてきました。ひとりはエイミーに詳しいらしく、もう一人は、まったく知らないようでした。
「エイミーはアメリカ人なの?」 「ユダヤ系のイギリス人」 「えーー27歳で亡くなったの?」 「薬物中毒だったからね」 「オーバードーズ?」 「付き合っていた男がワルだったのよ。人間のクズ。」
人間のクズ、か。確かに夫のブレイクはどうしようもない男だった。でも、そんなダメ男を好きになっちまったのよ、彼女は。よくある話よね。彼女だってわかっていたはずよ、ブレイクがダメ男だって、付き合っちゃいけない男ってね。 でもね、そこが惚れた弱みっつーか、彼女の弱点よね。好きな男に振り向いてもらいたいから、好きな男の「好きな事」(ドラッグ、アルコール)を一緒にやって、好かれようとするのよね。それは誰にもあることだけれど、ヤバイって感じたら辛いけれど引き返すよね。でも、彼女はそれができなかった。「身も心も」も荒廃してしまった。そして、「歌」だけが残った。けれど、死の1か月前のセルビアのステージは気の毒だったわ。酩酊状態でした。よくもそんな彼女をステージに上げたもんだわ!いくら契約だからといっても酷過ぎるわよ! この時はすでに「歌」までも失くしてしまっていたのよ。この場面は泣けたわ。。。
トニー・ベネットとの共演シーンは良かったわ。ジャズ・スタンダード「Body & Soul」をデュエットしているけれど、彼女はかなりナーバスになっていたみたいね。それでも憧れのトニー・ベネットと一緒にいるという彼女の興奮・喜びが伝わってきたわ。せめて、「Body & Soul」をフル尺で観たかったわね。でも、アルバム「Lioness: Hidden Treasu 」に収録されています。必聴ですよ。
伝記物の長編ドキュメンタリーは、関係者のインタビューを長々と映すことが多いけれど、この映画は音声・音楽・動画・静止画を見事に織りなして飽きさせない編集になっていました。さすがにアカデミー賞だわ。観て良かった。
2011年7月23日、ロンドンのカムデンにある自宅で遺体で発見された。死去直前にドラッグとアルコールを過剰摂取していたという証言はあったが、死後数日の時点で警察から死因の発表はなく、正式な死因は不明のままである。
エイミー・ワインハウス 享年27歳。 合掌。
【映画 No.023】
イスラム過激派によるバーミヤン遺産の破壊は知っていましたが、歌舞音曲までも弾圧されているとは知りませんでした。その弾圧によって、伝統音楽の音楽家たちは音楽では食っていけないのでウエイターや運転手などに転職を余儀なくされてしまいました。当然、後継者は育ちません。絶滅の危機にあったわけですね。そんな中、細々と演奏活動を続けてきた巨匠たちが伝統音楽の継承・再生のために再起しました。英国で成功したラホール出身の実業家イッザト・マジードが私財を投じて音楽スタジオを作り、伝統音楽の生きるレジェンドたちを集めて楽団「サッチャル・ジャズ・アンサンブル」(SJE)を結成しました。それがインターネットを通じて評判となりました。映画はジャズ・アット・リンカーン・センターの芸術監督を務めるウィントン・マルサリスの招きによるコンサートで終わります。観終わった後、SJEの人気が一過性のものでないことと再来日を願いました。
かつて、ジャズ側からインド亜大陸の音楽に接近した時期がありました。ジョー・ハリオット=ジョン・メイヤーのグループやジョン・マクラフリンのマハヴィシュヌ・オーケストラ、シタールやタブラを入れたマイルスのグループなどですね。SJEは逆に、伝統音楽側からジャズに接近したグループです。今までに有りそうで無かったのかも知れませんね。余興的にはあったのだろうと思いますが・・・
妄想ですが、SJEとdCprGが組んだら面白いだろうと思います。再結成以前のDCPRGにはタブラが入っていましたから親和性が高いですよね。ロナルド・レーガンのバックにタブラとシタールが入っていたら……想像してみてください……ヤバくないですか……途中でSJEのバーンスリー(竹製の横笛)のソロが入る……想像してみてください……もうヤバ過ぎますよね(笑)
ちなみに、渋谷のユーロスペースで観ましたが、受付で売っていたCD「ソング・オブ・ラホール/ザ・サッチャル・アンサンブル」を買いました。はっきり言いますが、SJEの音楽を聴きたい人には、このCDはおススメしません。SJEの活動を支援する善意の気持ちで購入しましょう(笑)
【映画 No.024】
菊地さんが音楽を担当したアニメ『機動戦士ガンダム サンダーボルト』の続編製作が決定しました。
再び、これがアニメの音楽か!? ってな具合の衝撃と快感を期待しております。楽しみです!!
ちなみに、わたしは10月から東京テレポート駅まで通勤しています。某金融機関のシステム開発のためです。東京テレポート駅と云えばダイバーシティ東京、ダイバーシティ東京と言えばガンダムフロント東京、ガンダムフロント東京と云えば実物大ガンダム立像です(笑) 今は「RG1/1 RX78-2ガンダム Ver.GFT」が展示されています。毎日、ガンダムを拝んで通勤しています。職場の窓からも見えます。特に夜のガンダムは迫力があります。
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【映画 No.025】
新宿ピカデリーで行われた公開日の前日の前夜祭です。
上映後、原作・脚本のみうらじゅん氏、監督の安斎肇氏らによるトークショーが行われました。
映画の感想ですが、、、、これがちょっとビミョーなんですね(笑) 好きな映画ですけどね(笑) モノクロ映画ですが、濡れ場になるとカラーになる60年代のピンク映画のようなところがあり、若松孝二の映画のような倒錯的・暴力的なところもあり、映画「八甲田山」や春川ナミオの「Sの女王」を連想したり、グリズリーが出てきたり・・・どんな映画じゃ!!(笑)
トークショーは23時過ぎに終わりました。帰宅して夜電波の本放送を録音することはできませんが、今は「タイム・フリー」があるので安心ですね。本放送から1週間以内なら聞くことができますからね。
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参考:12月7日 TBSラジオ『伊集院光とらじおと』のゲストコーナーに安斎肇氏が出演
「伊集院光とらじおと安斎肇と変態と」
【映画 No.026】
昨日は雨模様。特に観たい映画はなかったのですが、先週の夜電波で菊地さんが「(「美女と野獣」が)とても素晴らしい」と語っていたのを思い出したので乗ってみました。
確かに、素晴らしい実写版でした。ストーリーはアニメ版とほぼ同じようですから興味はディズニー品質のヴィジュアルと出演者の演技でしたけれど、どれも素晴らしかったです。流石ですね。
ストーリー的にスッキリしないところがあります。
細かい説明は省きますが、「バラの花びらが全部散るまでに、野獣(王子)が人を愛し、人に愛されるという「真実の愛」を見つけなければ、野獣(王子)たちにかけられた魔法が解けることはない。」という設定になっています。 ところが実際は「バラの花びらが全部散った後に、美女が野獣に「I LOVE YOU」を告げ魔法が解けるという演出になっています。
つまり「バラの花びらが散ろうが散るまいが魔法は解ける」ということになりませんかね。バラの花びらの意味は何なの?ってことですが… ここだけはスッキリしないですね(笑)
余談ですが、年を取るとあまり良いことはありませんが、映画がシニア料金1,100円で観られるのはありがたいです。ポップコーン(M)とアイスコーヒーで700円ですから、その差は嬉しい!!
【映画 No.027】
X-MENシリーズ初のR15指定だったが、高2の息子(16歳)と一緒に行った。
TVCMで子供が万引きするシーンがあったが「そこを切り取ってTVCMにすることはないだろう!バカか!」と思っていた。殺戮シーンが多く、F**kを連呼しているのでR15指定になっても仕方ないか…。
ちなみに、PS4のゲーム「仁王」「バトルフィールド」などで毎日のように殺戮を繰り返している息子にとって、映画の中の殺戮シーンは「見慣れたシーン」のようだったらしい(笑) ゲームの実写化のように映っていたのかもしれない。
ここから先は、映画の「あらすじ」である。ネタバレバレだ。
これから「ローガン」を観ようとしている方は、読まないほうがいいかもしれないが…。好きにするでしょうね(笑)
2029年、 X-MENとして活躍したミュータントたちも、その大半が死滅し絶滅の危機に瀕していた。「ウルヴァリン」の最強ミュータント、ローガン(ヒュー・ジャックマン)も例外ではなく、あの超人的な治癒能力は衰え、もはや不死身の肉体ではなかった。
そんな彼の現在の仕事は(UBARのような配車サービスの)リムジンの運転手である。ある晩、車内で仮眠をしていると4人組の車両強盗に襲われ、争いを避けようと説得を試みるも至近距離から銃撃され思わず反撃し3人を殺してしまう。衰えた治癒能力により負傷した傷は昔のようには治らない。
そんなローガンが暮らしているのはメキシコ国境近くの廃棄場。X-MENの創設者で恩師のプロフェッサーXことチャールズ(パトリック・スチュワート)の介護をしながら(老老介護)、ミュータント仲間のキャリバンと身を隠して暮らしていた。チャールズもプロフェッサー時代の威厳は消え失せ、現在は認知症を患い、投薬が不可欠な状態にあった。さらにチャールズは発作が起きると能力が暴走し周囲にいる人間を麻痺させてしまう事態がたびたび起きていた。
そんなある日のこと、ローガンは見知らぬ女性から助けを求められるが、面倒に巻き込まれたくないローガンは無視する。その後、ピアースという男が訪ねてきてその女性を見つけたら連絡してほしいと名刺を残していった。 数日後、ローガンのもとに迎車の依頼があった。依頼主のもとへ行くと、そこに居たのは先日助けを求めてきた女性と、その娘らしき女の子だった。女性の名はガブリエラ、女の子はローラ(ダフネ・キーン)といい、2人の行き先はカナダ国境のノースダコタにある「エデン」という住所で、報酬は5万ドル。ローガンは渋々仕事を引き受けることにした。
しかし、翌朝、2人を迎えに行くとガブリエラは何者かに殺されておりローラの姿もなかった。ひとまず廃棄場に戻るローガンだったが、実はローラは車内に隠れていた。そこへ、以前名刺を渡してきたピアースがやってきてローラを引き渡せとローガンに詰め寄るも、ローガンはそれを拒否する。この時ローラの投げた鉄パイプが彼の頭部に命中してピアースは気絶してしまう。 ローガンはキャリバンに気絶したピアースを始末してくるよう命じるが、意識を戻したピアースの逆襲に遭い立場が逆転しキャリバンが捕虜になってしまう。ピアースは、今度は手下を従えて廃棄場を襲撃。包囲されたローガンは、ピアースらに取り押さえられてしまう。すると、突然、ローラは手の甲から鋭い鉄の爪を出し、ピアースの手下を次々と撃退する。ローラはローガンと同じくウルヴァリンとしての能力を持っていたのだった。 隙をみて、ローガンはチャールズとローラの2人を車に乗せて廃棄場を脱出する。しばらくカーチェイスが続くが貨物列車をうまく利用して逃げ切ることに成功する。
ノースダコタに向かう途中、コンビニの前に車を停めてガブリエラが遺した携帯の動画を確認する。そこには、彼女が働いていた「トランシジェン研究所」の実態が隠し撮りされていた。この研究施設は、メキシコ人女性にミュータントの精子を人工授精させて、子供を産ませては兵器へと育成していた。人工的にミュータントを量産して人間兵器をつくる施設だったのだ。そして殺されたガブリエラは、ローラの母親ではなく、この施設で働く看護師だった。さらに動画をみると………実はローラは、ローガンの遺伝子をもとに作られた人間兵器だった。そして、実験体だった子どもは「X-24」という人間兵器の完成に伴い不要となったため廃棄されることになったのだ。多くの子供たちが安楽死させられる中、ガブリエラは何人かの子供を施設から逃してミュータントの安息の地といわれている聖地「エデン」に向かわせていた。ローラもその一人で、その途中、ローガンに助けを求めてきたのだった。 ガブリエラは動画の最後にローガンの遺伝子を受け継いでいるローラを守ってほしいと懇願するメッセージを残していた。
オクラホマのホテルにチェックインした3人はつかの間の休息をとった。ローラはチャールズと一緒に映画『シェーン』を一緒に観ながら、ガンマンとの決闘に勝利し村を去ろうとしたシェーンが、少年に最後の別れを告げるシーンのセリフに耳を傾けていた。「人間は生き方を変えることはできない。正しい行いをしても人を殺した烙印からは逃れられない…」のシーンである。
2人が映画を見ている最中、ローガンはローラのカバンを調べ中から出てきたX-MENのコミックの最後のページに「エデン」というミュータントの聖地が書かれていた。ローラが向かおうとした聖地エデンはコミック上の架空の存在だったのだ。無邪気なローラはそれが真実であると疑っていなかった。その時、追ってきたピアースらがホテルの部屋の中に侵入してきた。タイミングよくチャールズの発作で全員麻痺状態になり3人はホテルから脱出する。その後、3人は途中で知り合った親切な一家に一晩だけ泊めてもらうが、ローガンが給水ポンプの修理を手伝うために外出している時、人間兵器「X-24」が登場する。X-24はローガンのクローンで姿格好も瓜二つだ。X-24は家のなかに侵入し、家主の妻と子を殺害しローラを連れ去ろうとする。そこへローガンが戻ってきた。襲撃で重症を負ったチャールズはローガンに看取られながら息を引き取った。ローガンは荒ぶる怒りのままX-24に戦いを挑むものの、脅威的な強さに圧倒されてしまう。この時、妻子を殺された家主が銃を発砲したことでかろうじてピンチを脱し、チャールズの遺体を車に乗せてローラと2人でこの場から脱出する。その頃、ピアースに捕まっていたキャリバンも、自身の能力を利用されないよう自ら命を絶った。2人の大切な仲間を同時に失ってしまったローガンは悲しみくれる。ノースダコタに向かう途中、湖の畔にチャールズを埋葬する。深いダメージを負っていたローガンも気を失う。気が付けば病院のベッドの上にいた。目を覚まし病院から出るとローラから初めて言葉(スペイン語)を発した。彼女は仲間が待つ「エデン」に連れて行ってと必死に懇願する。ありもしない聖地(コミック上の架空の存在)へ行くことに不毛な思いを抱くローガンだったが、ローラに根負けし、一路ノースダゴタへ向うことにした。
「エデン」(ノースダゴタの山岳地帯)に到着すると、そこはカナダの国境手前だった。ローラ以外の子供たちが集まり崖の上には秘密基地が作られていた。彼らは全員揃ったら森を抜けた10キロ先のカナダ国境を越える計画を立てていた。彼らのいう「エデン」とはカナダへの亡命だったのである。一緒にカナダに行こうとローラが誘うが 役目を終えていたローガンはそれを断る。子供たちは研究所から持ち出した血清を、衰弱したローガンのために残し、国境に向けて出発する。ところが、子供たちは突如あらわれたピアースらによって次々と捕まってしまった。それに気付いたローガンは必死で追い、ローラも必死に逃げるがピアースらの武装集団に包囲されてしまう。そこへX-24も登場して激戦となる。ローガンは子どもたちを救うため、血清を全部注射して死を覚悟して肉体の限界までパワーアップした。ローラと共に武装集団をなぎ倒し、子供たちは特殊能力でピアースを倒した。ところがX-24の圧倒的な戦闘能力は極限までパワーアップしたローガンですらも苦戦していた。全員で力を合わせ立ち向かうも終始圧倒され、ついにローガンは背中を太い木で貫かれ瀕死の状態になってしまう。絶体絶命のピンチである。ローラはローガンが自殺用に常備していた「アダマンチウム弾」(ウルヴァリンの爪を形成している超合金の弾)を拳銃に装填し、X-24の頭部に撃ち込んだ。X-24を倒したローラは瀕死のローガンに駆け寄るものの、すでに治癒能力が弱まっていた彼は「娘」ローラの腕の中で力尽きる。絶命前にローラに「パパ(Daddy)」と呼ばれ「普通の人生」を感じることができたような最後だった。泣けた。子供たちはローガンの遺体を埋葬し、ローラは映画でみた『シェーン』の台詞を捧げていた。木の枝で作った十字架を傾けてX-MENのシンボル「X」に見立てると、ローラは名残惜しそうに他の子供たちを追いかけてカナダの国境を目指すのだった。
象徴的なラストシーンだった。X-MENシリーズの最後を告げている。しかし、ウルヴァリンの血を受け継ぐローラは生きている。いつの日か、成長したローラを主人公とした「X-WOMEN」シリーズが始まるような予感がしている。
【映画 No.028】
昨日、TOHOシネマズ新宿で山田孝之と芦田愛菜が舞台挨拶を行いましたが、その回は満員で入れず17:50の回を観ました。
ここ数年、音楽の世界では「菊地成孔」にロックオンしていますが、俳優の世界では「山田孝之」が気になっていました。「電車男」や「闇金ウシジマくん」などの映画には興味はなかったのですが「凶悪」を観てから山田孝之の俳優としての才能に魅かれています。「凶悪」については助演のリリー・フランキーとピエール瀧の好演が注目され主演の山田孝之の存在が霞んでしまったようですが、山田孝之のシリアスな演技にひき込まれました。
清野とおるによるエッセイ漫画作品『東京都北区赤羽』をモチーフにしたテレビ東京の「山田孝之の東京都北区赤羽」で完全に「山田孝之ワールド」或いは「グル山田孝之」が形成されたと思います。そして、映画「山田孝之3D」を製作するキッカケとなったテレビ東京の「山田孝之のカンヌ映画祭」(カンヌ国際映画祭に出品する映画作品の製作を目指す番組)に繋がっていくわけです。テレビ東京の二つの番組と映画「山田孝之3D」はドキュメンタリー形式ですが、どこまでリアルで、どこまでがフェイクなのか、全部フェイクかもしれないし、全部リアルかもしれない…モキュメンタリー俳優・山田孝之の今後も注視していきましょう。
映画「山田孝之3D」は、自身の半生をインタビューに答える形式の映画です。3D映画なので3D専用メガネを着用して観ます。ソファーに座った山田孝之が浮き出て見え、バックにポップ・アートやイメージ動画・ロケ映像が流れているという場面がほとんどです。 映画のポスターには「カンヌ映画祭 正式応募作品」と記されています。「出品作品」とか「招待作品」はよくありますが「応募作品」となると……フェイクとリアルの境目がここにあるのかなと(笑)
余談ですが、テレビ朝日の人気ドラマ「相棒」ですが、成宮寛貴が辞め、次の相棒は誰になるのか?と妄想したとき「山田孝之がいいんじゃないか?」とかみさんに言ったら、珍しくかみさんも賛同してくれました。残念ながらそうはなりませんでしたが … 次の相棒候補として推薦したい!!(笑)
【映画 No.029】
“ブラック・ウッドストック”と呼ばれた音楽ドキュメンタリーです。
初めて観たのですが、何故か初めてじゃないような気がしています。 B.B.キングやクルセイダースの映像は見たことがあるように思うのですが…思い出せません。 しかし、映像では現地アフリカ勢たちの音源が少ないように思います。 もっとアフリカ勢たちの音源を聴きたいですね。 これはもうアフリカ勢の未発表だった音源を含めた2枚組CD「ザイール'74」を買うしかないか!
【映画 No.030】
新宿バルト9 14時上映開始の回でしたが一睡の余地もありませんでした。前後の回も満席でした。上映館が少ないので集中しているようです。
明日の夜電波は「ベイビー・ドライバー特集」らしいので「予習」ですね(笑)
映画の冒頭6分間で完全にもっていかれました。単純なカー・アクション映画ではないことがわかります。菊地さんは3回観たそうですが、確かに観終わった後、「もう一度観たい。もう一度聴きたい。」と思わせる映画です。ヒーローとヒロインの若い二人には幸せになって欲しいと思わせるラストシーンでした。とにかくラストが悲しいことにならなくて良かったとホッとした映画でした(笑)
ちなみに、サウンドトラック「Baby Driver (Music From The Motion Picture)」は前日に購入し「予習」しておりました(笑) 映画のサウンドトラックというより純粋にコンピレーション・アルバムとして面白い選曲になっています。CD2枚組全30曲。かなりシブい選曲です。バリー・ホワイトのネバネバが収録されていました……いいね!!!