AnaDigi No.000 ~ No.010

【AnaDigi No.000】

Good luck with "LUCKY STRIKE"

 現在吸っているタバコは「ラッキーストライク・エキスパートカット」の6mg。値段は400円/箱(20本)と割安感がある。それでいて、味がしっかりしているので、ここ数カ月は愛用している。しかし、自動販売機やKIOSKでは販売していないようなので、コンビニで買う。買った時にレシートをもらう。そのレシートをスマホで撮影してキャンペーンのサイトからアップする。1枚のレシートで2点、20点貯まると1回応募できる。(10箱=4000円=20点)6回程応募した。
 そうしたら、な・な・なんと! 当選したではないか!! 狙っていたオーディオテクニカのレコードプレイヤー(AT-PL300BT)である。 このレコードプレイヤーはアナログレコードを再生してBluetoothで飛ばす機能がある。つまり、Bluetooth対応のヘッドフォンやスピーカーで聴くことができるのだ。わずらわしい配線はいらない。自室でレコードを再生して居間やトイレ(笑)に居ながらヘッドフォンで聴いてみた。住宅事情からスピーカーで大音量を流すことができないので、このレコードプレイヤーは大助かりだ! 「タバコは百害あって一利なし」に違いないが、これはラッキーだった! ラッキーストライクだけに(笑)

(2018/9/17)
 

【AnaDigi No.001】

Live Soncino - Instant Composers Pool Orchestra

 オーディオテクニカのレコードプレイヤー(AT-PL300BT)は、アナログレコードを再生してBluetoothで飛ばすだけでなくライン・アウトも使えるので、オーディオ・キャプチャーと接続して聴きながら同時に録音してみた。
数年前からアナログ復刻ブームがあったが、もはやブームは去り完全に現時代のメディアのひとつに定着した感がる。今年、新宿のディスクユニオンでもアナログ盤専門店がオープンし賑わっている。アナログ盤で新譜をリリースするミュージシャンも多くなっている。この機会に家で眠っているアナログ盤を掘り起こしてみよう。

ミシャ・メンゲルベルグといえば、エリック・ドルフィーの最後のアルバム『ラスト・デイト』(1964年)で知られているオランダ出身のピアニストだ。(同盤では、盟友のドラマー、ハン・ベニンクとも共演)
このアルバムは、ミシャ・メンゲルベルグ率いるICPオーケストラが、イタリア北部のソンチーノという村で行ったコンサートのライブ盤。即興演奏と譜面演奏が見事に調和、そして遊戯的なユーモアが面白い。

and other album

 Live Soncino (Side 1) - Instant Composers Pool Orchestra

 Live Soncino (Side 2) - Instant Composers Pool Orchestra

(2018/9/22)
 

【AnaDigi No.002】

EXIT - 原田芳雄

 名優 原田芳雄は歌手としても一流だった。「EXIT」は1983年のアルバム。これは和製AORの名盤だ。残念ながらCD化されていないようだ。おススメは、「ニューヨーク漂流」と「通り過ぎた女」。

and other album

 EXIT - 原田芳雄 (Side 1)

 EXIT - 原田芳雄 (Side 2)

(2018/9/22)
 

【AnaDigi No.003】

This Girl's In Love With You - Aretha Franklin

 先日他界した「ソウルの女王」アレサ・フランクリンの「This Girl's In Love With You」。数十年振りで聴いたが、やっぱりいい!!名盤だ!! バート・バカラックやビートルズの曲をカヴァーしている。ビートルズの「レット・イット・ビー」は、もともとが黒人霊歌だったのではないかと錯覚するほどだ。歌い出しのところで鳥肌が立った。
彼女がビートルズの大ファンであることを知っていたポール・マッカートニーが「レット・イット・ビー」を録音した時、アレサがそれをカヴァーしてくれるだろうと期待して、アレサにアセテート盤のデモを送ったということらしい。故に、ビートルズの発売よりも本作の発売の方が先ではないかという逸話が残されているのである。

and other album

 This Girl's In Love With You - Aretha Franklin (Side A)

 This Girl's In Love With You - Aretha Franklin (Side B)

(2018/9/23)
 

【AnaDigi No.004】

ANTICLOCKWIZE - SCHLIPPENBACH QUARTET

 加齢とともに聴覚は確実に衰えている。しかし、不思議なことに、30年以上前に聴いた時より「耳に優しい」「耳が気持ちいい」と感じている。欧州フリージャズ界の鬼才アレクサンダー・フォン・シュリッペンバッハのグループ。完全無欠のインプロヴィゼーションが凄すぎて笑うしかない。天晴! 「このアルバムは今年録音されたものです」といっても通用するかもしれないが、アタシの耳は30年の時間を感じ取って聴いているのだろう。

and other album

 ANTICLOCKWIZE - SCHLIPPENBACH QUARTET (Side 1)

 ANTICLOCKWIZE - SCHLIPPENBACH QUARTET (Side 2)

(2018/9/25)
 

【AnaDigi No.005】

ALARM - PETER BRÖTZMANN GROUP

 欧州フリージャズ界の重鎮、「サックスの巨人」「サックスのヘラクレス」と称されるペーター・ブロッツマンによる名盤「アラーム」である。アレクサンダー・フォン・シュリッペンバッハ(p)、ハンネス・バウアー(tb)、フランク・ライト(sax)、ルイス・モホロ(ds)、そして、欧米諸国で武者修行中の近藤等則(tp)などが参加したノネットである。集団即興演奏の面白さが詰まった傑作! 今年4月、六本木スーパーデラックスのペーター・ブロッツマンのライブに行った。まだまだ健在だ! リスペクト・ブロッツマン! リスペクト近藤等則!

and other album

 ALARM - PETER BRÖTZMANN GROUP (Side 1)

 ALARM - PETER BRÖTZMANN GROUP (Side 2)

(2018/9/27)
 

【AnaDigi No.006】

LA NOTE BLEUE - BARNEY WILEN

 フランスのサックス奏者 バルネ・ウィラン。 このアルバムを初めて聴いたのは吉祥寺のジャズ喫茶「メグ」だった。アルバムが発売された当時(1986年)、吉祥寺に住んでいた。このレコードは、その頃つきあっていた彼女のひとりから買ってもらった。バルネ・ウィランは、マイルス・デイビスの映画「死刑台のエレベーター」(1957年)のサウンドトラックで共演したことなどで知られている。IDAレーベルに録音した本作以降、1996年に亡くなるまで、毎年1、2作を発表した。バルネ・ウィランの男気を感じさせるサックスは「フレンチ・ハードボイルド」と形容された。

and other album

 LA NOTE BLEUE - BARNEY WILEN (FACE A)

 LA NOTE BLEUE - BARNEY WILEN (FACE B)

(2018/9/29)
 

【AnaDigi No.007】

BOYS, BE AMBITIOUS! - 井上敬三

懐かしい井上敬三さんのアルバム「BOYS, BE AMBITIOUS!」が出てきた。
 【名前】 井上敬三(本名:井上 慶三)
 【生年】 大正11(1922)年11月3日
 【没年】 平成14(2002)年1月15日
 【出生地】大阪府
 【学歴】 陸軍戸山学校軍楽科〔昭和15年〕卒
 【経歴】 昭和33~51年 広島大学講師、35年エリザベト音楽大学講師、51年広島文化女子短期大学講師を務め、広島大学時代にはジャズサックス奏者の坂田明を指導。傍ら、1970年代半ば頃から東京のジャズ・シーンに顔を出すようになり、以後積極的に若いミュージシャンと共演を重ねる。53歳でフリージャズのサックス奏者としてデビュー。

 「BOYS, BE AMBITIOUS!」は、渡辺香津美プロデュースによる井上敬三とのコラボレーションアルバム。橋本一子(p)、川端民生(b)、仙波清彦(perc)らを迎えて制作された。フリージャズとロックとクラシックとファンクとスパイク・ジョーンズと邦楽が入り混じった無国籍無所属な音楽だ!

and other album

 BOYS, BE AMBITIOUS! - 井上敬三 (SIDE 1)

 BOYS, BE AMBITIOUS! - 井上敬三 (SIDE 2)

(2018/9/29)
 

【AnaDigi No.008】

UNDERGROUND - 浅川マキ

 浅川マキさんが亡くなったのは夜電波が始まる1年前だった。菊地成孔さんの著書「レクイエムの名手」でも取り上げられた。「新宿ピットイン」でのエピソードには追悼文ということを忘れ不謹慎ながら笑ってしまった。「アングラの女王」と呼ばれ「夜が明けたら」「かもめ」「ちっちゃな時から」などの初期の頃の曲を代表曲として取り上げられることが多い。しかし、それは浅川マキの一面に過ぎない。むしろ代表曲に上げない方が良い。「CAT NAP」「WHO'S KNOCKING ON MY DOOR」「アメリカの夜」「UNDERGROUND」などの名盤を聴いて欲しいと思う。ボビー・ワトソンのプロデュースによる「UNDERGROUND」、これが真のアンダーグラウンドだ! 粋でカッコいい! そして、植松孝夫さんのテナーサックスがこれまたヤバい!

UNDERGROUND - 浅川マキ (SIDE 1)

UNDERGROUND - 浅川マキ (SIDE 2)

(2018/9/30)
 

【AnaDigi No.009】

HIP CAKE WALK - DON PATTERSON

 もしも自分に音楽の才能があったらオルガン奏者になりたかった。オルガンといえば名器「ハモンドB3」である。オルガンの神様ジミー・スミスをはじめ、ジャック・マクダフ、ジミー・マクグリフ、リチャード・グルーヴ・ホームズ、ジョニー・ハモンド・スミス、シャーリー・スコット、そして、ドン・パターソンも「ハモンドB3」を弾いていた。「ジャズオルガン=ハモンドB3」といっても過言ではない。但し「ハモンドB3」には欠点がある。重くて簡単に運べないのである。130kg以上あるから(笑)
サックスのブッカー・アーヴィンが好きで、彼が参加しているアルバムを見つけたら必ず買っていた。そして、このアルバムに出会った。17分近いアルバムタイトル曲「HIP CAKE WALK」は絶品、それに続く「Under the Boardwalk」はソウル・グループ「ザ・ドリフターズ」のヒット曲だ。〆の曲として最高!

HIP CAKE WALK - DON PATTERSON (SIDE 1)

HIP CAKE WALK - DON PATTERSON (SIDE 2)

(2018/10/1)
 

【AnaDigi No.010】

THREE FOR SHEPP - MARION BROWN

 ジョン・コルトレーンの問題作「アセンション」に参加していたアルト・サックスのマリオン・ブラウンの初リーダー作。アルバムジャケットに二人の男。左がマリオン・ブラウン、右がアーチー・シェップ。しかし、このアルバムにはアーチー・シェップは参加していない。アルバムのSide2の3曲がアーチー・シェップの曲である。
「アセンション」でフリージャズの洗礼を受けたマリオン・ブラウンだが、あまりフリーな感じがしない。オーネット・コールマンほど突き抜けている感じがないし、モーダルなブルースのような風味がある。

 Marion Brown (as)、Grachan Moncur III (tb)、Dave Burrell (p、Side 1)、Stanley Cowell (p、Side 2)、Norris Sirone Jones (b)、Beaver Harris (dr、Side 1)、Bobby Capp (dr、Side 2) Recorded December 1, 1966, New York City

and other album

THREE FOR SHEPP - MARION BROWN (SIDE 1)

THREE FOR SHEPP - MARION BROWN (SIDE 2)

(2018/10/3)