AnaDigi No.021 ~ No.030

【AnaDigi No.021】

CRACKLE - MICHEL WAISVISZ

 ミシェル・ワイスヴィツ(1949年7月8日 - 2008年6月18日)。オランダの実験的な電子楽器の発明家、作曲家、即興演奏家。自作の電子楽器「CrackleBox」や「CrackleSynth」で知られている。ヨーロッパ即興音楽の最前線で活躍する傍ら、アムステルダムに拠点を置く電子音楽センターSTEIMのディレクターも務めた。このアルバム「CRACKLE」(1978年 FMPレーベル)は「CrackleBox」「CrackleSynth」の初期のパフォーマンスだ。これこそ電子音楽の真髄!電気が体内を通過していくような痛みと快感!初期テレビゲームの音楽のような愛嬌もある。

CRACKLE - MICHEL WAISVISZ(SIDE 1)

CRACKLE - MICHEL WAISVISZ(SIDE 2)



(2018/11/1)
 

【AnaDigi No.022】

South. - 安田 南

 ジャズ・シンガー 安田南(北海道出身 1943年11月14日 - 未詳)。1973年の東宝映画『赤い鳥逃げた?』(監督:藤田敏八、主演:原田芳雄・桃井かおり)で主題歌を歌っていた。歌手活動以外でも、自由劇場や黒テントを中心とした舞台出演・ラジオのDJ・エッセイの執筆などにマルチな才能を発揮した。西岡恭蔵の「プカプカ」のモデルとも言われる。このアルバム「South.」(1974年 Bellwood) は彼女の初アルバムである。安田南(vo),山本剛(p),福井五十雄(b),小原哲太郎(ds), 大友義雄(as)。青山にあった伝説のジャズ・クラブ「ロブロイ」でのライブ録音。ちなみに、ロブロイの経営者は「塀の中」でお馴染みの安部譲二である。

and other album

South. - 安田 南(SIDE A)

South. - 安田 南(SIDE B)

(2018/11/2)
 

【AnaDigi No.023】

SCHLIPPENBACH & JOHANSSON LIVE AT THE QUARTIER LATIN

 欧州フリーの重鎮、アレクサンダー・フォン・シュリッペンバッハ(p)とスヴェン・オキ・ヨハンソン(ds)のデュオ。二人のデュオ・アルバムは、5、6枚リリースされているようだが、このアルバムが最初のアルバムだ。1976年4月、ベルリンのクラブ「JAZZ NOW」でのライブ録音。

and other album(Schlippenbach)

SCHLIPPENBACH & JOHANSSON
LIVE AT THE QUARTIER LATIN(SIDE 1)

SCHLIPPENBACH & JOHANSSON
LIVE AT THE QUARTIER LATIN(SIDE 2)

(2018/11/10)
 

【AnaDigi No.024】

THE CATS - TOMMY FLANAGAN

 1957年録音。ニュージャズ・レーベル(プレスティッジ傘下)。トミー・フラナガン(p)、ジョン・コルトレーン(ts)、ケニー・バレル(g)、アイドリース・シュリーマン(tp)の4人名義のアルバムとなっているが、実質、トミフラのリーダー作と言っても過言ではない。何故なら、全5曲中4曲がトミフラの作曲であり、代表作「Eclypso」も演奏している。また、唯一自作外のガーシュイン作「How Long Has This Been Going On?」では、コルトレーン、バレル、シュリーマン抜きのピアノ・トリオで演奏している。ベースはダグ・ワトキンス、ドラムスはルイ・ヘイズである。この時、トミフラ27歳、ニュージャズの旗手として期待されていたに違いない。因みに「cat」は古典的スラングで「ジャズ狂」「ジャズメン」のことらしい。気まぐれで、スタイリッシュで、クールな感じが猫なのだろう。ジャズの猫ジャケは結構多い。

and other album

THE CATS - TOMMY FLANAGAN(SIDE A)

THE CATS - TOMMY FLANAGANN(SIDE B)

(2018/11/12)
 

【AnaDigi No.025】

SOLO PIANO - PHINEAS NEWBORN,JR.

 フィニアス・ニューボーン・ジュニア (1931年12月14日 - 1989年5月26日)は、アメリカのジャズピアニストで、アート・テイタム、オスカー・ピーターソン、バド・パウエルの影響を受けている。 オスカー・ピーターソンは「私を追ってきた人の中で最高のピアニストを選ぶ必要があるならば、私はフィニアス・ニューボーン・ジュニアと言うだろう」と明言している。フィニアスは精神を病んでカマリロ精神病院に入院していた。本作「ソロ・ピアノ」は、退院して間もなくして録音された復活のアルバムである(1974年録音)。 フィニアスは、超絶技巧と華麗さを兼ね備えた天才肌のピアニストだった。

and other album

SOLO PIANO - PHINEAS NEWBORN,JR.(SIDE 1)

SOLO PIANO - PHINEAS NEWBORN,JR.(SIDE 2)

(2018/11/16)
 

【AnaDigi No.026】

風のない世界 - 五輪真弓

 五輪真弓(1951年1月24日 - )。東京都中野区出身。1972年10月、CBSソニー(現SME)より、アルバム「五輪真弓/少女」、シングル「少女」でデビュー。「少女」は米国カリフォルニア州ロサンゼルスのクリスタル・サウンド・スタジオでレコーディングされた。このレコーディングには五輪のデモテープを聴いて感銘を受けたキャロル・キングが参加している。いわゆる海外レコーディングを商業的に成功させた先駆者としても日本の音楽界に大きな影響を与えた。彼女は「和製キャロル・キング」と謳われ、日本女性シンガーソングライターの草分けとなった。本作「風のない世界」は彼女のセカンド・アルバムである。デビュー作「少女」と同様にキャロル・キングが参加し、ロサンゼルスでレコーディングされた。

and other album

風のない世界 - 五輪真弓(SIDE A)

風のない世界 - 五輪真弓(SIDE B)

(2018/11/17)
 

【AnaDigi No.027】

LITTLE WING - THE GIL EVANS ORCHESTRA LIVE IN GERMANY

 1978年10月 ドイツで録音されたギル・エヴァンス・オーケストラ。ジョージ・アダムス(ts,fl,perc)、ジェリー・ニーウッド(as,ss,fl)、日野皓正(tp)、ルー・ソロフ(tp)、ギル・エヴァンス(elp)、ピーター・レヴィン(syn)、ドン・ペイト(elb)、ロブ・クロウダー(ds)。26分を越えるジミ・ヘンドリックスの「LITTLE WING」が圧巻。

and other album

LITTLE WING - THE GIL EVANS ORCHESTRA LIVE IN GERMANY(SIDE 1)

LITTLE WING - THE GIL EVANS ORCHESTRA LIVE IN GERMANY(SIDE 1)

(2018/11/19)
 

【AnaDigi No.028】

THE MAGIC TRIANGLE

 「THE MAGIC TRIANGLE」はドン・プーレン(p,vo) 、ジョセフ・ジャーマン(sax,fl,cl) 、ドン・モイエ(ds)が1979年にイタリアのブラック・セイント・レーベルで録音したアルバムです。

THE MAGIC TRIANGLE(SIDE A)

THE MAGIC TRIANGLE(SIDE B)

(2018/11/21)
 

【AnaDigi No.029】

INTERGALACTIC BLOW - THE GLOBE UNITY ORCHESTRA

 アレクサンダー・フォン・シュリッペンバッハ率いるグローヴ・ユニティ・オーケストラ。全員がリーダー・クラスの錚々たるメンバーに圧倒される。近藤等則(tp)、ケニー・ホイラー(tp)、ギュンター・クリストマン(tb)、ジョージ・ルイス(tb)、アルバート・マンゲルスドルフ(tb)、ボブ・スチュアート(tu)、ゲルト・デュデック(fl,ss,ts)、エヴァン・パーカー(ss,ts)、エルンスト・ルードヴィッヒ・ペトロウスキー(fl,as,bs)、アラン・シルヴァ(b)、ポール・ロヴェンス(ds)。1982年6月 パリ録音。ジャケットの絵はワシリー・カンディンスキー。

and other album

INTERGALACTIC BLOW - THE GLOBE UNITY ORCHESTRA(SIDE 1)

INTERGALACTIC BLOW - THE GLOBE UNITY ORCHESTRA(SIDE 2)

(2018/11/22)
 

【AnaDigi No.030】

EVAN PARKER - PAUL LYTTON DUO

 循環呼吸奏法と高速タンギング奏法のエヴァン・パーカー(ts,ss/1944年4月5日/英国生れ)と相方ポール・リットン(perc/1947年3月8日/英国生まれ)とのデュオ。1976年6月ドイツのモアーズ・フェスティバルでのライブ録音。二人は今年(2018年)、アレックス・シュリッペンバッハに伴って奇跡の来日を果たした。英国を代表するフリー・インプロヴァイザーである。

and other album(Evan Parker)
and other album(Paul Lytton)

EVAN PARKER-PAUL LYTTON DUO(SIDE A)

EVAN PARKER-PAUL LYTTON DUO(SIDE B)

(2018/11/24)