AnaDigi No.061 ~ No.070

【AnaDigi No.061】

TARO'S MOOD - 日野皓正

日野皓正(1942年10月25日 - )ジャズ・トランペット奏者。東京都生まれ。本作『TARO'S MOOD』は、ドイツのミュンヘンにあるジャズ・クラブでのライブ録音(1973年)である。日野皓正(tp)、日野元彦(ds)、益田幹夫(p)、池田芳夫(b)、今村佑司(perc)という純日本人グループ。この日のライブ、そしてこのアルバムによって、ドイツのジャズ・ファンの「日本人もジャズをやるのか?」という懐疑心が「日本人のジャズは凄い!」という評価に変わったようである。ブルーノートでお馴染の名手ブルー・ミッチェルも取り上げた「アローン、アローン・アンド・アローン」は日野の代表曲だ。

and other album

TARO'S MOOD(1)
日野皓正
TARO'S MOOD(2)
日野皓正
(2019/2/10)
 

【AnaDigi No.062】

THE 5th POWER - LESTER BOWIE

レスター・ボウイ(1941年10月11日 - 1999年11月8日) 米国のジャズ・トランペッター、作曲家。シカゴの「Association for the Advancement of Creative Musicians(AACM)」のメンバーで、Art Ensemble Of Chicago (AEC) の中心的人物だった。本作『THE 5th POWER』は、1978年イタリアのミラノ録音。メンバーはレスター・ボウイ(tp)、アーサー・ブライス(as)、アミナ・クローディン・マイヤーズ(p, vo)、マラカイ・フェイヴァーズ(b)、フィリップ・ウィルスン(ds)。レスター・ボウイの音楽は前衛的な部分と伝統的な部分と大道芸的な部分が絶妙な配合で創造されている。

and other album

THE 5th POWER(A)
LESTER BOWIE
THE 5th POWER(B)
LESTER BOWIE
(2019/2/13)
 

【AnaDigi No.063】

BALLADYNA - TOMASZ STANKO

トーマス・スタンコ(1942年7月11日 - 2018年7月29日)はポーランドを代表するジャズ・トランペッターだった。 昨年7月29日 ポーランドのワルシャワで亡くなった。76歳だった。本作『BALLADYNA』は、1975年録音のトーマス・スタンコのデビュー・アルバムだ。トーマス・スタンコ(tp)、トーマス・シュカルスキ(ts,ss)、デイヴ・ホランド(b)、エドワード・ヴェサラ(ds)。ECMらしい端正で透明感のあるサウンドに仕上がっている。

BALLADYNA(1)
TOMASZ STANKO
BALLADYNA(2)
TOMASZ STANKO
(2019/2/14)
 

【AnaDigi No.064】

CONVERSATIONS - ERIC DOLPHY

エリック・ドルフィー(1928年6月20日 - 1964年6月29日)は、米国ロサンゼルス出身のジャズのマルチ・リード奏者だった。アルト・サックスをメインに、バスクラリネット、フルート、クラリネット、ピッコロなどを演奏した。
本作は全4曲と少ないが、それぞれの演奏が個性的だ。1曲目「Jitterbug Waltz」はファッツ・ウォーラーの名作。2曲目「Music Matador」はカリビアン・ジャズ風の陽気な曲。3曲目「Alone Together」はリチャード・デイヴィスとの圧巻のデュオ。そして、最後の4曲目「Love Me」は無伴奏アルト・サックス・ソロである。

and other album

CONVERSATIONS(1)
ERIC DOLPHY
CONVERSATIONS(2)
ERIC DOLPHY
(2019/2/20)
 

【AnaDigi No.065】

RESOLUTION - HAMIET BLUIETT

ハミエット・ブルイエット(1940年9月16日 - 2018年10月4日) 米国のジャズのバリトン・サックスをメインとしたマルチ・リード奏者。チャールス・ミンガス(b)のグループで活躍したのち、オリバー・レイク、デビット・マレイ等とワールド・サキソフォン・カルテット(WSQ)を結成して活躍した。
本作「RESOLUTION」は1977年、ニューヨーク録音。メンバーは、ハミエット・ブルイエット(bs,cl,fl,bamboo-fl)、ドン・プーレン(p,org)、フレッド・ホプキンス(b)、ビリー・ハート(ds,per)、ドン・モイエ(per)。

RESOLUTION(A)
HAMIET BLUIETT
RESOLUTION(B)
HAMIET BLUIETT
(2019/2/22)
 

【AnaDigi No.066】

LIVE IN TOKYO - THE GARY BURTON QUARTET

ゲイリー・バートン(1943年1月23日 - )は、米国のヴィブラフォン奏者。インディアナ州アンダーソン出身。
レッド・ノーヴォが始めた4本マレット奏法をより高度に開拓・確立させた現代ヴィブラフォン奏法の変革者である。1971年、バークリー音楽大学で教鞭を取り始める。1972年、独ECMレコードに移籍し、以降16年間に渡り16枚のアルバムをリリース。後にグラミー賞を受けるチック・コリアとの共演をはじめ、パット・メセニー、ラルフ・タウナー、小曽根真等当時の有望な新人を数多く世に紹介した。本作は、1971年6月の来日時にサンケイ・ホールで開催された深夜のコンサートの模様を収録したライブ盤である。

and other album

LIVE IN TOKYO(1)
THE GARY BURTON QUARTET
LIVE IN TOKYO(2)
THE GARY BURTON QUARTET
(2019/2/24)
 

【AnaDigi No.067】

HANNIBAL IN BERLIN - HANNIBAL MARVIN PETERSON

ハンニバル・マーヴィン・ピーターソン(1948年 11月11日)は、米国のジャズ・トランぺッターである。ハイ・パワー&ハイノートのテクニックで知られている。
本作「HANNIBAL IN BERLIN」は1976年11月3日、ドイツ・ベルリンでのライブ録音。ハンニバル・マーヴィン・ピーターソン(tp)、ジョージ・アダムス(ts)、マイケル・コクラン(p)、ディーダ・マレイ(cello)、スティーヴ・ニール(b)、アレン・ネルソン(ds)
「賛美歌第23番」で超絶技巧を披露し、「ウィロウ・ウィープ・フォー・ミー」で熱い熱いバラード・プレイを聴かせ、「ベッシーズ・ブルース」をパワー全開で吹きまくり、「スウィング・ロウ・スイート・チャリオット」ではチェロのディーダ・マレイが個性的なソロを演じ、ラストの「マイ・フェイヴァリット・シングズ」で完全に聴衆をノックアウトしている。

and other album

HANNIBAL IN BERLIN(A)
HANNIBAL MARVIN PETERSON
HANNIBAL IN BERLIN(B)
HANNIBAL MARVIN PETERSON
(2019/2/25)
 

【AnaDigi No.068】

NEESH - MIKE STERN

マイク・スターン(1953年1月10日 - )は、米国のジャズギタリスト。マイルス・デイヴィスが1981年にカムバックした際、ギタリストとして抜擢されて注目を浴びる。そのグループで来日している。
マイルス・デイヴィス・グループに参加する前は、1976年にブラッド・スウェット&ティアーズ(BS&T)のメンバーとして加入。その後2年間共に活動している。
本作「NEESH」(邦題:ファット・タイム)は、マイク・スターンのソロデビュー作である。マイルスのバンドではロック的なプレイを聴かせていたが、本作ではジャズ・フュージョン・ギタリストとしての成長を見せている。 メンバーは、マイク・スターン(g) ハイラム・ブロック(g) デビッド・サンボーン(as) トム・バーニー(b) ビクター・ルイス(ds) バグジー・ムーア(perc)

and other album

NEESH(A)
MIKE STERN
NEESH(B)
MIKE STERN
(2019/2/28)
 

【AnaDigi No.069】

FENIX - GATO BARBIERI

ガトー・バルビエリ (本名:レアンドロ・ホセ・"ガトー"・バルビエリ 1932年11月28日 - 2016年4月2日)はアルゼンチン出身のジャズ・テナー・サックス奏者・作曲家である。ニックネームのガトーはスペイン語で猫の意味である。
1960年代はフリー・ジャズで活躍したが、1970年代に入ると、フリー・ジャズ一辺倒だった自らのスタイルを、自身のルーツである南米音楽の要素を中心に据えたものに変化させていく。一部のフリー・ジャズ・ファンからは“変節”だと批判された。
ボブ・シールのプロデュースによるフライング・ダッチマン時代の作品群は、まさにその成果と言える。本作もそのひとつである。メンバーは、ガトー・バルビエリ(ts) ロニー・リストン・スミス(p,elp) ジョー・ベック(g) ロン・カーター(elb) レニー・ホワイト(ds) ジーン・ゴールデン(cga,bgo) ナナ・ヴァスコンセロス(birimbau,bgo) 1971年4月録音。なお、翌年1972年、ベルナルド・ベルトルッチの映画『ラストタンゴ・イン・パリ』で音楽監督を担当しグラミー賞を受賞している。

and other album

FENIX(1)
GATO BARBIERI
FENIX(2)
GATO BARBIERI
(2019/3/1)
 

【AnaDigi No.070】

CASINO - AL DI MEOLA

アル・ディ・メオラ(1954年7月22日-)は米国のジャズ・フュージョンギタリストである。1974年にチック・コリア率いる「リターン・トゥ・フォーエヴァー」(RTF)に参加し、1976年の突然の解散まで在籍。本作「カジノ」は、RTF解散後にソロ活動を開始し「白夜の大地」「エレガント・ジプシー」に続く3作目の作品である。1977年ニューヨーク録音。 スティーヴ・ガッド、アンソニー・ジャクソン、バリー・マイルズ他が参加。「エジプトの舞踏」「黒い瞳のタンゴ」「セニョール・マウス」他、名曲揃いである。

and other album

CASINO(1)
AL DI MEOLA
CASINO(2)
AL DI MEOLA
(2019/3/2)