AnaDigi No.081 ~ No.090

【AnaDigi No.081】

VERY R.A.R.E. - ELVIN JONES

ジャズの巨人たちが集結した“非常に貴重な”アルバム「VERY R.A.R.E.」。
1979年6月、エルヴィン・ジョーンズのプロデュースによりルディ・ヴァン・ゲルダー・スタジオで録音された。アルバムタイトルの「R.A.R.E.」とは、Richard DavisのR, Art PepperのA, Roland HanaのR, Elvin JonesのEのことである。
日本のトリオ・レコードからリリースされたオリジナル45回転LPである。

and other album

VERY R.A.R.E.(A)
ELVIN JONES
VERY R.A.R.E.(B)
ELVIN JONES
(2019/3/29)
 

【AnaDigi No.082】

CIRCLE-1 LIVE IN GERMAN CONCERT

チック・コリアは長い音楽人生の中で非常に短期間ではあるがフリージャズに傾倒していた時期がある。その時期に伝説のバンド「サークル」を結成し活動した。当時、チック・コリアが住んでいたアパートの上階にデイヴ・ホランドが住んでおり、その下がロフトになっていた。そこにバリー・アルトシュルとアンソニー・ブラクストンが出入りするようになり「サークル」が誕生した。チック・コリアがマイルス・ディヴィスのバンドに参加していた時期と重なっている。サークルの活動は1970年秋から71年春までの約半年間だった。

本作「CIRCLE-1 LIVE IN GERMAN CONCERT」は、1970年11月28日 西ドイツでのライブ録音である。聴衆が熱狂している様子が伝わってくる。しかし、サークルは欧州や日本で歓迎されたものの、米国では受け入れられなかったようだ。

and other album

CIRCLE-1 LIVE IN GERMAN CONCERT(A)
CIRCLE
CIRCLE-1 LIVE IN GERMAN CONCERT(B)
CIRCLE
(2019/4/1)
 

【AnaDigi No.083】

WHERE HAVE I KNOWN YOU BEFORE - RETURN TO FOREVER

チック・コリアが率いるフュージョン・バンド、リターン・トゥ・フォーエヴァー(RTF)が1974年に発表した通算4作目のアルバム「WHERE HAVE I KNOWN YOU BEFORE」(邦題「銀河の輝映」)。前作「HYMN OF THE SEVENTH GALAXY」(邦題「第7銀河への讃歌」)のメンバーからギターのビル・コナーズが抜け、アール・クルーが一時的に加入したが、本作からアル・ディ・メオラが参加している。この時期をRTFの黄金期と評する人が多い。

and other album

WHERE HAVE I KNOWN YOU BEFORE(A)
RETURN TO FOREVER
WHERE HAVE I KNOWN YOU BEFORE(B)
RETURN TO FOREVER
(2019/4/3)
 

【AnaDigi No.084】

OUTSPAN No2 - BRÖTZMANN / VAN HOVE / BENNINK

ペーター・ブロッツマン(ts)、ハン・ベニンク(ds)、フレッド・ヴァン・ホーフ(p)のトリオによる欧州フリーインプロヴィゼーションの名盤「OUTSPAN No2」。1974年5月、ニュールンベルグでライブ録音された。 同年4月、ベルリンでライブ録音された「OUTSPAN No1」ではトロンボーンのアルバート・マンゲルスドルフが参加していたが、本作では参加していない。本作はスーパー・インプロヴァイザー三人による遊戯である。
ペーター・ブロッツマン(ドイツ、1941年3月6日、sax)
フレッド・ヴァン・ホーフ(ベルギー、1937年2月19日、p)
ハン・ベニンク(オランダ、1942年4月17日、ds,cl)

and other album(Peter Brötzmann)
and other album(Fred Van Hove)
and other album(Han Bennink)

OUTSPAN No2(1)
BRÖTZMANN / VAN HOVE / BENNINK
OUTSPAN No2(2)
BRÖTZMANN / VAN HOVE / BENNINK
(2019/4/4)
 

【AnaDigi No.085】

LOW LIFE - BRÖTZMANN / LASWELL

ペーター・ブロッツマンとビル・ラズウェルのデュオ・アルバム「LOW LIFE」。通常はテナー・サックスをメインとするブロッツマンだが、本作ではベース・サックス(バリトンとコントラバスの中間)のみに徹して咆哮しまくっている。ラズウェルも多種のエフェクトを駆使して暗黒の低音世界を演出している。可能な限り低音圧を上げて大音量で聴くべし!!
ペーター・ブロッツマン(ドイツ、1941年3月6日、bass sax)
ビル・ラズウェル(アメリカ、1955年2月12日-、elb)
Recorded Jan.3,4,5,6 1987 BROCKLYN, NY

and other album(Peter Brötzmann)
and other album(Bill Laswell)

LOW LIFE(A)
PETER BRÖTZMANN / BILL LASWELL
LOW LIFE(B)
PETER BRÖTZMANN / BILL LASWELL
(2019/4/5)
 

【AnaDigi No.086】

ETERNITY - ALICE COLTRANE

アリス・コルトレーン(1937年8月27日 - 2007年1月12日)は、アメリカのジャズ・ミュージシャンでピアノ、オルガン、ハープ奏者。ジャズ・サックスの巨星ジョン・コルトレーンの妻、ジャズ・サックス奏者ラヴィ・コルトレーンの母。
本作「ETERNITY(邦題:永遠なる愛)」は1975年録音。彼女はフェンダー・ローズ、オルガン、ハープシコードを演奏。インド音楽に影響された「SPIRITUAL ETERNAL」、サン・ラ風ファンク・ジャズ「LOS CABALLOS」は必聴。全編を通して彼女の演奏の中にジョン・コルトレーンが精神が受け継がれていることを感じる。まさに≪オルガンのコルトレーン≫のようだ。(ジャズ・オルガン奏者ラリー・ヤング以上に)

and other album

ETERNITY(1)
ALICE COLTRANE
ETERNITY(2)
ALICE COLTRANE
(2019/4/6)
 

【AnaDigi No.087】

LIVE AT DONAUESCHINGEN - ARCHIE SHEPP

アーチー・シェップ(1937年5月24日 - )アメリカのフリー・ジャズ系サックス奏者。
本作は、1967年10月ドイツのドナウエッシンゲン音楽祭でのライブ録音である。アルバム収録曲は両面に渡り「ワン・フォー・ザ・トレーン」の1曲のみ。1967年10月といえば、3ヵ月前にジャズの巨星ジョン・コルトレーンが他界している。シェップはコルトレーンの推薦によって「インパルス」レーベルと契約できた。「ワン・フォー・ザ・トレーン」は恩師ジョン・コルトレーンに捧げた演奏である。演奏後半、突如として映画「いそしぎ」のテーマ曲「The Shadow of Your Smile」を演奏している。単なる思いつきなのか、恩師コルトレーンが好きだった曲なのか……。

and other album

LIVE AT DONAUESCHINGEN(A)
ARCHIE SHEPP
LIVE AT DONAUESCHINGEN(B)
ARCHIE SHEPP
(2019/4/7)
 

【AnaDigi No.088】

OREGON IN CONCERT

オレゴンは、1970年にポール・ウィンター・コンソートから独立した天才4人組である。4人のメンバーは、主楽器の他に様々な楽器を操っている。演奏スタイルは、ジャズ・現代音楽・民族音楽を癒合させた曲の上で即興演奏を行うというスタイルだ。本作は、1975年4月、ニューヨークのヴァンガード・スタジオに観客を入れて行われたスタジオ・ライブ録音である。

and other album

OREGON - IN CONCERT(1)
OREGON
OREGON - IN CONCERT(2)
OREGON
(2019/4/10)
 

【AnaDigi No.089】

REALIZATION - EDDIE HENDERSON

エディー・ヘンダーソン(1940年10月26日-)は、米国のトランペット&フリューゲルホーン奏者、そして精神科医としても働いている。
 1970年代初頭にジャズ・ピアニストのハービー・ハンコックのバンドの一員になり有名になった。彼の両親がショービズ界で活動しており、ジャズの帝王マイルス・デイヴィスと親しい間柄にあったこともあり、彼はマイルスから多大な影響を受けている。それは彼のソロ・デビューアルバムである本作「REALIZATION」(1973年録音)を聴けばわかるだろう。彼の音色やアプローチがマイルスに良く似ている。

and other album

REALIZATION(1)
EDDIE HENDERSON
REALIZATION(2)
EDDIE HENDERSON
(2019/4/11)
 

【AnaDigi No.090】

黄昏めもりい - 丸山圭子

丸山圭子 (まるやま けいこ、1954年5月10日 - ) シンガーソングライター、作曲家。洗足学園音楽大学客員教授。
1972年7月、ニッポン放送主催の音楽祭にオリジナル曲で出場し優勝。同年11月、エレックレコードよりLP「そっと私は」、EP「心の中の」をリリース。キングレコードに移籍後、1976年に本作「黄昏めもりい」をリリース。シングルカットされた「どうぞこのまま」が超ロングヒットとなった。1970年代の和製ポップスの名盤である。昨年(2018年)、新作「レトロモダン 誘い」をリリースし現役で活躍中。

黄昏めもりい(1)
丸山圭子
黄昏めもりい(2)
丸山圭子
(2019/4/14)